ファイテンのネックレスの最大の特徴といえば、金属をナノレベルで水の中に分散させる独自技術”水溶化メタル技術”によって生成したアクアチタンを素材に含浸している事。
アクアチタンを含浸しているネックレスは「アクアチタンXシリーズ」として販売されており、人気定番商品のハイエンドⅢ等のX50シリーズ、チョッパーモデルやミラーボール等のX100シリーズ等、さまざまな商品が販売されています。
これらアクアチタンXシリーズネックレスの主な効果は「各種金属の特性を最大限に活用する事でヒトが本来持っている力を引出し体を本来のリラックス状態に導く」「ストレスや疲労の蓄積で狂った心身のバランスを最良に保つ」と公式で説明されていますが、○○に効くや○○を治す等の具体的な効果は示せていません。
なぜ具体的な効果を謳っていないかというと、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)という法律があり、平たく言えば医薬品や医療機器、医薬部外品、化粧品以外は人体への効果効能を謳ってはいけないという厳しい決まりがあるのです。
サプリメントの会社がCM等で”すっきり”とか”爽快”などという意味不明な言葉を使い、はっきりと効果や効能を説明しないのと同じですね。
健康ネックレスの中では、医療機器認証を受けた磁気ネックレスが”家庭用永久磁石磁気治療器”として「装着部位のこり及び血行の改善」を謳う事ができますが、それ以外のネックレスについては認められていません。
ただし、アクアメタルのさまざまな効果や作用を研究している”アクアメタル研究会”の発表論文を見ると、ファイテンネックレスの根幹であるアクアチタンには「神経調節を介した緊張緩和効果や筋・腱機能の回復効果」等の具体的な効果が期待できるようです。
では本題のメタックスの効果についてですが、公式サイトを見てもメタックスの具体的な効果についてはやはり書かれていません。
ただし、公式サイトの文言から「アクアチタン単体ではなく、その他のアクアメタルも素材に含浸」「ファイテン最高レベルの技術=アクアチタンXシリーズよりも効果が高い」等は読み取る事ができます。
商品展開や価格帯をみても、現在ファイテンが最も力を入れている商品群はメタックスシリーズで間違いないと思います。
それでは、メタックスを採用したおすすめファイテンネックレスを紹介していきます。
EXTREME PERFORMANCE GEARシリーズ
EXTREME PERFORMANCE GEAR(エクストリーム パフォーマンス ギア)シリーズは、ファイテンから2018年の12月に発表された新ブランドです。
「自分を磨き、限界を目指す人達をサポートする」というブランドコンセプトのもと、ネックレス・ブレスレット全17種類を発表しました。
基本的な商品特長は以下のとおり。
- スポーツ時に着用しても気にならない軽量設計
- 水や汗に強い素材を採用
- ファイテン最高レベルの技術”メタックス”を採用
このEXTREMEシリーズが出るまでメタックス採用のネックレスの種類は少なかったので、選択肢が増えると個人的には喜んでいたのですが。
いざ、このブランドが発表されて商品を見た時の僕の感想は”ダサい”でした・・・。
スポーツ時に特化したブランドなので派手で目立つのは全然悪い事ではありませんが、これはちょっとというデザインのものが多すぎる。
それと、これは賛否両論あると思うのですが、3,000円くらいの廉価モデルをつくってしまった事で、メタックスという技術を安売りしてしまった感があります。
廉価モデルが出るまでは「メタックス=ファイテン最上級モデル」というイメージが強かったので、メタックスという技術の価値が下がってしまった事は否めないでしょうね。
ただ、これまで10,000円以上したメタックス採用ネックレスが安く買えるようになった事で、今まで高くて買えなかった層でも手が出しやすくなったのは確かですが。
せめて、廉価版と高級版でX50とX100のように効果の違いを設定すれば差別化できたと思うのですが、そのあたりには全く触れられていないので廉価版の値段を見て「メタックスってこんなに安い技術だったのか」と思われるのは致し方なしかと。
それではEXTREMEシリーズの商品を何点か紹介してみたいと思います。
RAKUWAネック EXTREME ゼネラル
画像:ファイテン公式サイト
まずは「RAKUWAネック EXTREME ゼネラル」です。
この商品の特徴は以下のとおり。
- メタックス採用ネックレスで値段が2,000円弱
- 紐部分にはナイロンとポリウレタン素材を採用
- 留め具のないワンリングタイプで、着脱は頭からかぶる
メタックス採用で2,000円弱という圧倒的な低価格が全てかなと。
アクアチタンXシリーズとの効果・価格の整合性がとれなくなるので、僕が企画担当なら間違いなくこういう商品はつくらないと思いますが、なかなか攻めましたね。
2,000円弱の商品が20,000円近い商品と同じくらいの効果となると、いくらデザインが優れていたとしても後者を買う人は間違いなく減ると思います。
とはいえ、もし効果が今までのメタックス採用ネックレスと変わらないなら消費者にとっては非常にありがたい。素材やデザインが気に入るのなら安くメタックスの効果を体感できるでしょう。
─追記─
メタックスシリーズのネックレスに関しては値段が安いものも高いものも効果は同じという確認がとれました。値段の違いは採用されている素材のみのようなので、使用環境に問題がなくデザインも気に入れば安価なモデルでも高価なモデルと同等の効果が期待できるでしょう。ただし、やっぱり安いモデルはつくりもそれなりといった感じです。
RAKUWAネック EXTREME ツイスト
画像:ファイテン公式サイト
お次は「RAKUWAネック EXTREME ツイスト」。
この商品の特徴は以下のとおり。
- メタックス採用ネックレスで値段が3,000円弱
- 水や汗に強いシリコーン素材を採用
この商品も3,000円程度という値段に目がいってしまいます。
この値段ならアクアチタンX50シリーズの定番商品「ハイエンドⅢ」あたりとあまり値段が変わらないですからね(「ハイエンドⅢ」は定価で4,000円程度、Amazonなら3,000円程度で購入可能)。
ゼネラルと違ってシリコーン素材を採用しているので汗をたくさんかくようなスポーツには最適ですし、この攻めたデザインさえ納得できればお買い得だと思います。
その他、5,000円程度で購入できる商品では「RAKUWAネック EXTREME スクエア」なども人気です。
RAKUWAネックワイヤー EXTREME
画像:ファイテン公式サイト
次の商品は「RAKUWAネックワイヤー EXTREME」。
この商品の特徴は以下のとおり。
- 留め具にはアルミ、ワイヤーにはサージカルステンレス(ナイロン樹脂コーティング)を採用
- とにかく軽いのでスポーツ時でも邪魔になりにくい
- EXTREMEシリーズの中ではデザインがシンプル
値段は9,000円弱しますが、非常に軽く機能性が高い上、EXTREMEシリーズの中ではシンプルなデザインなので着けやすいかと思います。
少し値段が上がっても構わないので留め具はチタンにしてほしかったところですが、アルミも軽くてアレルギーを起こしにくい金属なので妥協できなくはないです。
同じRAKUWAネックワイヤーシリーズの「Air」と同じような感覚で着けられるかと(値段はメタックス採用という事もあり3,000円ほど高いが)。
ただし、「Air」を販売している時にも感じたことですが40cmと50cmの2サイズ展開ではなく間の45cmがほしいですね。「Air」はカープモデルのみ45cmも選べましたがこの商品はどうなるでしょう。サイズ選びは慎重に行ってください。
EXTREMEのネックワイヤーシリーズはこの商品の他に「カーボン」と「トルネード」「ラウンド」が販売されています。
カーボンは無難なデザインだし、つくりもしっかりしているのでおすすめです。実際見ると画像よりきれいですよ。ただしサイズが45cmワンサイズなので注意が必要。
トルネードも手に取ってみて試着もしたのですが、僕はあまり好きなモデルではありませんでした。2本のワイヤーをねじったデザインがなんというか電球の配線みたいで・・・。ただ、ヤクルトの山田哲人選手も愛用しているようですし、人気モデルではあります。
ラウンドは人気モデルの「メタックス ラウンド」のトップ部分にワイヤーを通したようなすっきりしたデザインで、プロ野球選手に愛用者も多いモデルです。
RAKUWAネック EXTREME クリスタルタッチ
画像:ファイテン公式サイト
EXTREMEシリーズの最後は「RAKUWAネック EXTREME クリスタルタッチ」です。
この商品の特徴は以下のとおり。
- 数珠のような球パーツには軽くて水に強いアクリル素材を採用
- 留め具にはアルミ素材を採用し超軽量化を実現
今、ファイテンのEXTREMEシリーズではプロ野球選手をはじめとするアスリートが一番多く着用しているのがこのモデルだと思います。
何人かプロ野球選手の名前を挙げると、阪神の藤浪や高山、糸井、カープならジョンソンや大瀬良、ヤクルトなら小川や原、石川等々ざっと20人以上の選手が着用してますね。
アスリートが数珠みたいなネックレスをしているなと思ったらこの商品か、同じくファイテンの「RAKUWAネック メタックス クリスタルタッチ」です。
僕的には留め具のデザインがフラットで、値段もこの商品より5,000円弱安い「RAKUWAネック メタックス クリスタルタッチ」の方が好きですが、留め具のデザインや球パーツの透明感、カラー等でこの「RAKUWAネック EXTREME クリスタルタッチ」を選ぶ人も多いそう。
20,000円近い商品ですが、元同僚に聞くと結構売れているみたいですよ。
ULTIMATE PERFORMANCE GEARシリーズ
ULTIMATE PERFORMANCE GEAR(アルティメット パフォーマンス ギア) シリーズは「パフォーマンス性能と高いデザイン性を兼ね備えたハイエンド商品」を要望する声に応えて生み出されたファイテン最上位カテゴリーです。
このシリーズで発表されたのはフィギュアスケートの羽生結弦選手が愛用しているX100シリーズやメタックス採用ネックレス(2点)でした。
EXTREMEシリーズのように奇抜なデザインのものは少なく、どちらかといえばビジネスやフォーマルシーンでも着けられるようなシンプルなデザインのものが多いです。
RAKUWAネック メタックス ラウンド
画像:ファイテン公式サイト
「RAKUWAネック メタックス ラウンド」は留め具に純チタン、紐部にはナイロンとポリエステルを採用した最上級モデルです。
紐はファイテンのシリーズ内で一番細いものを採用し、とにかくシンプルで洗練されたデザインを追求しています。
同時期に発売された羽生選手愛用のX100チョッパーモデルやミラーボールのインパクトが強かったのと、値段が15,000円程度と高額だった為、現在ファイテンの看板商品になっている2アイテムほど売れはしなかったものの、購入してくれた人の満足度は高い商品でした。
ただし、留め具部分に採用されている純チタンはアレルギーを起こしにくい、軽い、丈夫等の素晴らしいメリットを持ちますが、傷が入りやすいので長い間きれいに使おうと思えば丁寧に扱ったり定期的なメンテナンスが必要になります。
─追記─
2019年8月8日からファイテンで一二を争う人気モデルのRAKUWAネックX100 ミラーボールとRAKUWAネックX100(チョッパーモデル)がリニューアルされ、従来のアクアチタンX100からメタックス採用にパワーアップしています。
まとめ
EXTREMEシリーズが発売されるまで、メタックス採用ネックレスは「ラウンド」と「クリスタルタッチ」「プッシュタイプ」しかありませんでした。
「クリスタルタッチ」は主にスポーツシーンで人気がありましたが「プッシュタイプ」は、なぜトップ部分の形状をこんなのにしたのだろうと疑問に思うようなデザインだったので、日常シーンに合わせられるのは実質「ラウンド」だけ。
なので、普段使いできるようなメタックス採用ネックレスを楽しみにしていたのですが・・・。
まあ、EXTREMEシリーズはスポーツを楽しむ人をターゲットにした商品群なので、今後ビジネスやフォーマルシーンでも違和感なく合わせられる「ラウンド」のような商品も発売される事でしょう。
その時はシンプルなデザインで頼みますよファイテンさん。