「肩こり」はもはや国民病とも言える症状で、厚労省の調査でも毎年有訴者率(病気やけがなどで自覚症状のある者の割合)の1~3位に位置しています。
その割合は年々増加傾向にあるのですが、これはインターネットやスマートフォンの普及による生活環境や労働環境の変化、そしてそれに伴うストレスによる影響が大きいと考えられています。
さらに、千葉大学の学位取得論文のデータを見ると、近年肩こりの症状を訴える子供が急激に増えてきている事が分かりました。
小学生に関する調査結果
解析対象の198名中肩こりを感じたことがあると答えたのは78名(39.4%)であった。男女別では男子40名(38.1%)、女子38名(40.9%)であった。
中学生に関する調査結果
解析対象の97名中肩こりを感じたことがあると答えたのは50名(51.5%)であった。男女別では男子24名(48.0%)、女子26名(55.3%)であった。
僕が学生の頃は一部の女子が肩こりの辛さを訴えていたものの、全体的にはごくごくわずかだったと思います。
PCの設置数の増加やスマホ、携帯型ゲーム機などの普及が予想以上に大きな影響を及ぼしているという事なのでしょう。
このような事情もあって、最近子供用に磁気ネックレスを求める親御さんが増えてきていると元同僚から聞きました。
僕が健康ネックレスを販売していた時はスポーツ時に着けるスポーツネックレスを買いにくる子供や親御さんはまずまずいたのですが、肩こり対策に磁気ネックレスを買いに来る事はあまりなかったですね。これも時代の流れというやつなのでしょうか。
子供に健康ネックレスを着けさせる場合には「金属アレルギー」だけには注意してください↓
子供用に磁気ネックレスを買いに来た親御さんからよく受ける質問が「子供が磁気ネックレスを着けても危険ではないのか?」というものらしいです。
という事で、現在磁気ネックレスを販売している有名メーカーの見解をまとめてみたので参考にしてください。
有名磁気ネックレスメーカーの見解
コラントッテ
大手ショッピングモールの人気ランキングで上位を独占している人気メーカー「コラントッテ」。
管理医療機器の認証を受け、メーカー独自の磁石配列「N極S極交互配列」を採用した磁気ネックレスは老若男女問わず大きな支持を得ています。
コラントッテの見解は以下のとおり。
Q.子供に使用できますか?
A.ご使用いただいても問題はございません。
万が一、製品より磁石がはずれた場合、小児や児童(12歳以下)及び監督を必要とする方が誤って磁石を飲む恐れがあります。このような問題が起こらないように十分配慮した構造になっておりますが、ご使用いただく際は、十分にご注意ください。
子供が磁気ネックレスを着ける事による危険性はない(健康上問題はない)が小さな子供が飲み込まないように注意してという感じですね。
「飲み込み注意」に関しては磁気ネックレス以外の商品でも同じなので、磁気ネックレスを理解できない年齢の子には着けさせない、理解できる子供には飲み込んではいけないという事を教えるというスタンスで問題ないでしょう。
ファイテン
前身である「ファイルド」時代から磁気ネックレスやスポーツネックレスの業界を引っ張ってきた「ファイテン」。
磁気ネックレスの分野ではコラントッテに若干水をあけられている感がありますが、スポーツネックレスの分野では間違いなくトップシェアを誇っていると思われます。
よくスポーツネックレス=磁気ネックレスと勘違いしている人がいますが磁気ネックレスはコリや血行改善のために磁石を埋め込んだネックレスの事です。間違えないようにしましょう。
子供の磁気ネックレス使用についてのファイテンの見解は以下のとおりです。
Q.RAKUWAネックは、妊婦さんやお子様、お年寄り、ペースメーカーをつけている方も使用できますか?
A.RAKUWAネック等の商品につきましては、年齢制限、使用者様制限等は特にありません。
Q.(RAKUWA磁気チタンネックレスについて)小児の使用は問題ありませんか?
A.誤った使用方法をしなければ特に問題はありませんが、使用方法などは保護者の方が適切な指導をしてください。
上部分の「RAKUWAネック」というのは永久磁石を使用していないネックレスで、下部分の「RAKUWA磁気チタンネックレス」というのが永久磁石を使用した磁気ネックレスです。
ファイテンはコラントッテと違って、磁石を使っていない非磁気ネックレス(単純に健康ネックレスやスポーツネックレスとも呼ばれる)と管理医療機器の認証を受けた磁気ネックレスを製造・販売しています。
前者についてはどのような年齢や性別の人でもOKですが、後者の磁気ネックレスを子供が使う場合には誤った使用方法は駄目という事ですね。
ちなみに誤った使用方法とはネックレスとして使わず、想定していない用途で使用する事です。遊びに使ったり食べたりと多岐に渡りますね。
これに関してはコラントッテ同様ある程度分別のついた年齢から着けさせるとよいかと思います。
ピップ
創業から100年以上の老舗メーカー「ピップ」はピップエレキバンやピップマグネループといった人気商品で有名ですね。
直接的な利益につながらないため他の磁気ネックレスメーカーがあまり手をつけない肩こりに対する基礎的な研究を行うなど、磁気に対する知識や想いでは他メーカーより頭抜けています。
磁気ネックレスを子供が使う事についての見解についてはホームページなどでは記載されていませんが、以前たくさん販売した商品なので僕がメーカーさんに聞いた話をまとめます。
基本的には子供の使用はOK。
ただ、7~12歳の子供は親御さんの保護・監督のもと正しく使用する必要があります。
正しい使用方法とはコラントッテの項でも説明したとおり、ネックレスとしての用途以外で使用しない事や飲み込まない事です。
それに加え、初めて磁気ネックレスを使用する際は一部感度の高い人(これは大人子供問わず)に血行が良くなる事で「のぼせ」などの症状が出る場合があるので、症状が出た場合は一度外すなどの対応が必要です。
さらにピップは初めて磁気ネックレスを使用する際には「磁力の弱いものから使う事」を推奨しています。これも上記のような症状が出ないようにするためです。
例を挙げるなら、最初は磁束密度150mTのマグネループEXよりも55mTのマグネループソフトフィットの使用を推奨するという感じですね。
ピップは非常にしっかりしたメーカーなので、様々な事象を想定してこのような見解を示しています。
これらはピップに限らず磁気ネックレス全てに当てはまると思うので他メーカーの磁気ネックレスを使用する場合でも参考にするとよいでしょう。
その他の磁気ネックレスメーカー
磁気ネックレスメーカーはたくさんあるので、その他のメーカーの見解については簡単に。
「EXNAS(エクナス)」ブランドで磁気ネックレス業界に再参入を果たした「TDK」は、着用自体に問題はないものの、12歳以下の子供が使う場合は監督が必要との事。ピップと同じイメージを持ってもらえれば分かりやすいかと思います。
その他プロ野球選手に愛用者が多い「マルタカ・パルス」や最近「ヘルスケアライン」を発表し磁気ネックレスアイテムもつくりはじめた「バンデル」なども、大枠では問題ないが12歳以下の場合は誤飲や誤った使用方法に注意して使う事を推奨しています。
これらのメーカー見解についても僕が磁気ネックレスやスポーツネックレスを販売していた時にメーカーの担当者さんに直接聞いた話なのでネット上には載ってないかと思います(当サイトの記事をパクっているサイトは除く)。
まとめ
以上が磁気ネックレスを製造・販売している主なメーカーの子供が磁気ネックレスを使用する事に対する見解です。
いろいろな言い回しはありますが、メーカーの見解をまとめると磁気ネックレスを子供が使用しても安全性や健康面では問題はない、しかし12歳以下の子供など、まだ分別がついていない年齢の子供が着用する場合は誤飲や誤った使い方をしないように親御さんが保護・監督する必要があるという感じですね。
肩こり改善目的で磁気ネックレスを使用する場合だけでなく、スポーツ時に着用する際も参考にしてもらえれば幸いです。