現在スポーツネックレス市場は大変賑わっており、新旧問わず様々なメーカーが入り乱れ激しいシェア争いを演じています。
スポーツネックレスのパイオニア的存在といえばやっぱりファイテン社。
プロ野球、陸上、プロゴルフ等のトッププレイヤーに自社商品を着用してもらい広く世間に周知させるという今では定番の方法を最初にやり始めたのもファイテンです。
ファイテンの他に比較的古くからスポーツネックレスを販売しているメーカーではコラントッテやコランコランなどが挙げられますが、株式会社ダブリュ・エフ・エヌが販売している『SEV(セブ)』もその中のひとつ。
この記事では、SEVが販売しているスポーツネックレスの概要や特徴について簡単に説明したいと思います。
SEVとは?
「SEV」は、1978年より、お客様が「体感できること」を開発の基本コンセプトとして、研究、開発をスタートした独自の特許技術です。
SEVの素材は【微弱なエネルギーを発する天然鉱石】と【数十種類の金属】を組み合わせて作られており、電子を発生させることで対象物を活性化させます。
この技術は「物質活性化方法および装置」として、日本をはじめ、アメリカ、カナダ、EU、台湾、中国で国際的に特許を取得しており、現在では50万人を超える愛用者と多くのトップアスリートから支持をいただいております。
人体や物質は様々な要因(ストレスなど)によって、エネルギーロス(劣化)を生じてしまいます。SEVの特許技術、「物質活性化テクノロジー」は物質や人体そのものに働きかけ、エネルギーのロスを軽減する事により、本来持っている性能、性質を体感レベルにまで引き出します。
何を書いているか全く分からない人も多いと思いますが、健康ネックレスの説明はだいたいこんなもんです。
管理医療機器の磁気ネックレスに関しては人体に対する効能・効果を謳う事ができるのですが、それ以外の商品で○○が治るとか○○に効く等の説明をすると薬機法違反になってしまうので曖昧な表現が多いです。
正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」。
医薬品や医療機器、医薬部外品、化粧品以外の製品は、人若しくは動物に対して○○に効くや○○が治る等の効果効能を標榜してはいけないという法律。
⇒医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律-e-Gov
簡単に説明すれば、「天然鉱石と数十種の金属を組み合わせて作ったSEVの素材には、本来ヒトやモノが持っている性能・性質を体感できるくらいまで引き出す効果がある」といったところでしょうか。
ちなみにSEVという名前は株式会社ダブリュ・エフ・エヌが開発した特許技術を使用した商品ブランド名、及び技術の総称であり、以下の3つの言葉の頭文字をとった言葉です。
- Safety(安全で)…自然に由来するものを材料にしているので安全安心
- Ecology(環境にやさしい)…電源などの外部消費エネルギーを基本的に使わない
- Value(付加価値の提供)…用途にあった様々な付加価値を提供。その付加価値は体感できるレベルにまで開発されている
SEVネックレスの効果
まず大前提としてSEVネックレスが人の身体に対して何らかの影響を与えるという論文は見当たりませんでした。
さらに、SEVネックレスは管理医療機器にも当たらない為、「肩こりの改善」や「血行の改善」等の効果を謳う事もできません。「肩こりや腰痛に効く」と薬機法を平然と無視しておすすめしたり販売しているサイトは多いので注意してください。
SEVネックレスの効果には全く科学的根拠はないという事になりますが、僕がネックレスを販売していた時にSEVネックレスはまずまず売れていましたし、体調が良くなったという人は多かったです。
SEVも多くのスポーツネックレスと同じで「作用機序は明らかになっていないけれどポジティブな効果を与える事がある」というタイプと言っていいでしょう。
SEVの特許を確認してみると”放射性物質”を使用しているようなので「放射線ホルミシス効果」が関係している可能性はあります。ただ、放射線量を測ってもほとんど出ていなかったという検証サイトがあったので本当のところは分かりません。
1980年にミズーリ大学生化学教授のトーマス・D・ラッキー氏が、一時的な低線量の放射線による生物の各種刺激効果に関する20世紀初頭からの研究者たちの研究原著論文を「CRC Press」から出版された本の中で紹介、整理することによって使用した言葉。
特定の物質が高濃度、あるいは大量に用いられた場合は有害だが、低濃度もしくは微量に用いられれば逆に有益な作用をもたらす現象を示す。
このホルミシス効果を求めて、日本各地の温泉(玉川温泉の岩盤浴療養、三朝温泉のラジウム温泉等)に湯治に訪れる人は多い。
さらに米国特許には放射線量が100mSv(ミリシーベル)と記載されていたりと結構ガバガバな印象・・・。
SEVには科学的根拠はないが効果を明確に否定する資料もない、というのが僕の見解ですね。
その他、マラソンランナーとして有名な藤原新さんのように、SEVの電子的作用がミトコンドリア活性化に繋がると考えていた方もいるようです。
SEVネックレスの人気の理由
効果に科学的根拠はなく、作用機序も明らかになっていないSEVネックレスですが売上は結構なものでした。
人気の理由は「商品のデザイン性の高さ」だと思います。
SEVのネックレスは一般的なスポーツネックレスよりはるかに値段が高いです。「SEV セブルーパー type3G(上画像の右下)」で50,000円弱、公式オンラインショップで人気No.1と書かれている「SEV セブルーパーtypeM(上画像の左下)」でも30,000円弱ですから。
それでもよく売れたのはやっぱりデザインが好まれたからでしょうね。スポーツシーンが中心になると思いますがtypeMなんかはとてもカラフルでスポーツ時に着けるとテンションが上がるはず。
type3MやGは3本のループの組み合わせを豊富なカラーから選べる点も評価が高いです。
あくまでも僕の趣味ですが、「SEV セブルーパーtypeM」のデザインは数あるスポーツネックレスの中でもトップクラスだと思います(かわいいので女性受けもいいです)。
素材はアルミ合金とシリコン。
シリコンは長時間水に漬けても吸水量が1%ほどと耐水性に極めて優れた特性があり、さらに耐熱性や耐寒性、耐候性にも優れている使いやすい素材。アルミはチタンと同じく安定した不動態皮膜を形成するのでアレルギーを起こしにくい金属と言われています。
総合すると値段にさえ納得できれば十分おすすめできる商品です。
SEVネックレスは定番の「SEV セブルーパー」シリーズの他に、アスリートレーベルとして「メタルレール」や「メタルバーチカル」「メタルネックレス」等が販売されています。
「セブルーパー」はアスリートだけではなく、芸能人にも愛用者が多いですね。ジャニーズの亀梨和也さんやゴールデンボンバーの樽美酒研二さんなどが着用しているのを確認しました。
アスリートレーベルの「メタルレール」と「メタルバーチカル」はアスリートに人気があるモデルでバレーボール、マラソン、フィギュアスケート等、様々な競技のトップアスリートが愛用中。
素材には銀の含有率92.5%、割り金7.5%の銀合金「シルバー925」が使用されています。
2021年2月にSEV初のチタン採用ネックレス「SEV Seeker model Ti」が新発売されました。
まとめ
べた褒めとはいきませんでしたが、以上がSEVネックレスの概要や効果、特徴です。
ネックレスの効果については何度試してみても僕にはよく分かりませんでした。
効果を体感できたという人もいますが、プラシーボ効果も当然あると思います。
ただ、短期間で撤退するメーカーが多いこの業界で、長期にわたって一定の支持を得ているのにはやはり理由があるわけで、お客さんの中にはSEVのネックレス以外は信用できないというような人もいました。
気軽に買える値段ではありませんが、経済的に余裕がありネックレスのデザインも気に入ったなら試してみるのもいいかもしれませんね。