コラントッテ(Colan Totte)は大阪に本社を置く医療機器製造・販売会社です。
「健康を主体に、皆様の心からの笑顔が得られる製品を提供する」を基本テーマに掲げ、永久磁石を用いた医療機器の磁気ネックレスは健康ネックレス市場でも大きなシェアを占めています。
有名スポーツ選手と積極的にスポンサー契約を結び、広く商品を僕たちに周知していく販売戦略は、健康ネックレス業界の雄ファイテンに通じるところがあります。
知名度や商品販売数などを考慮すると、このコラントッテとファイテンが現在の健康ネックレス市場の二大メーカーで間違いないと思います。
それでは、コラントッテの主力商品である磁気ネックレスの概要や特徴について簡単に説明したいと思います。
コラントッテの起源
若手経営者の栄光と挫折
コラントッテを創業した現代表の小松克已氏は若くして(23歳)建設会社を興した人物で、バブル時代の波に乗り29歳で自社ビルを建てるに至ったやり手経営者でした。
しかし、バブルの崩壊と同時に経営は一気に悪化。
40歳で負債4億を抱え会社を整理する事になりますが、やはり自分は社長にしかなれない、と従業員1人とともに再び会社を立ち上げます。
きっかけは父親の病気
事業のあてが全くない状態での起業だったため、しばらくは何も用事がないという日々が続きましたが、父親の病気をきっかけに現在の主力商品である「コラントッテ」シリーズの基が生まれました。
脳梗塞で倒れ入院中の父親のひどい肩こりや腰痛を改善するためによく効きそうな磁気治療器を探し回った小松氏でしたが、効果に納得できるものはありませんでした。
ないなら自分でつくればいい、と試行錯誤を繰り返した結果、従来の同方向同極配列ではなくN極とS極を交互に配列する事で磁力が広範囲に影響するという事を発見します。
それが現在コラントッテ社の独自技術になっている「N極S極交互配列」。
小松氏は「楽になったよ」という父親の笑顔に幸せを感じたそうです。
肩、コラントッテ
現在は「ColanTotte」と英語表記される事も多く、オシャレなブランド名だなと思っている人が多いかもしれませんが、実はコラントッテのネーミングの元は関西弁の「肩、こらんとって」。
これは適当につけた名前ではなく、小松氏が30代半ばになって気づいたビジョン「人を笑顔にして、幸せに役立つ事」が関係しているのです。
大切な人を気遣う言葉で、聞いた人が思わず笑ってしまうシャレっ気のあるものをと考えた結果が「肩、こらんとって=コラントッテ(ColanTotte)」だったんですね。
そういう背景を知ると、コラントッテというブランドネームが茶目っ気や優しさにあふれた素敵な名前に思えてきます。
独自技術「N極S極交互配列」の効果
次にコラントッテの独自技術「N極S極交互配列」について少し説明したいと思います。
一般的な磁石とコラントッテの磁石の違いですが、言葉で説明するより図を見てもらったほうが分かりやすいと思います。
画像:コラントッテ公式サイト
「一般的によく使われている磁石」というのが、具体的に磁気ネックレスの中でどれくらいの割合でどこのメーカーのものなのかは不明ですが、「一般的」という文言を使う以上そこそこの割合なのでしょう。
一般的によく使われている同極配列ではそれぞれの磁石の能力を最大限に活かせず、それぞれが反発しあって効果が限定的になっているという説明になっていますね。
画像:コラントッテ公式サイト
一方コラントッテの「N極S極交互配列」はそれぞれの磁石が影響しあってポジティブな効果につながっている図になっています。
一般の磁石との違いは以下の3点。
- 広範囲に磁力が影響する
- 点ではなく面での効果
- 効果が大きい
《動画:コラントッテ独自のN極S極交互配列》
上の動画では130mTの磁石を同極配列とN極S極交互配列にそれぞれ並べ、磁力計測器で磁力を計測しています。結果同極配列の方は110mT程度と明らかに磁力が弱まっていますが、N極S極交互配列の方は140mT弱と、より強く働いている事が確認できます。
【配列の違いによる磁力の増減】
- 同極配列・・・130mT→約110mT
- N極S極交互配列・・・130mT→約140mT
自社の商品が他社に劣ると表示して物を売る企業はないので、コラントッテの説明を全て鵜呑みにするのはどうかと思いますが、少なくとも一定の理屈付けをし、効果のメカニズムを分かりやすく伝えている点は評価できるでしょう。
僕は数ある磁気ネックレスメーカーの様々な商品を使ってきましたが、個人的にはコラントッテのネックレスが一番肩こり改善効果がある気がします。(僕が今使っているのはRAFFI、CREO、ARANなど)
ただし、あくまで僕には合っているというだけで、万人に等しく効果があるというわけではありませんし、コラントッテを買ったのに全く効果がなかったけれど、他のメーカーのものをつけたらすごく効いた、という人もいるので、不思議に思いますがこれが「個人差」というものなのでしょう。
医療機器認証の磁気ネックレス
コラントッテネックレスは全商品で「医療機器」の認証を取得している点にも要注目です。
医療機器認証については、「エビデンス(科学的根拠)のあるものをお客様にしっかり提供する」という創業当初からこだわりから。
それも含めてコラントッテはブランディングを非常に重要視しており、日本だけではなく海外でも日本の医療機器認証にあたるものを積極的に取得したりISO13485(医療機器・体外診断用医薬品)やISO9001(品質マネジメントシステム)を取得し説得力のある販売をすすめています。
日本で医療機器認証を受けた磁気ネックレスは「家庭用永久磁石磁気治療器」に分類され、使用目的又は効果は「装着部位のこり及び血行の改善。一般家庭で使用すること」となっています。
⇒家庭用永久磁石磁気治療器基準 |独立行政法人医薬品医療機器総合機構
「装着部位のこり及び血行の改善」という文言と厚生労働省の認証を受けているなら「こりや血行の改善」の効果は100%あるように思ってしまいがちですが、これが磁気ネックレスの難しいところ。
実は磁気によってこりや血行が改善されるという確かなエビデンスが十分にあるとは言い難いのが現状なのです。
ただし、逆に磁気による効果は全くないという証明もされていません。
どういう理屈で肩こりや血行の改善に効くのかは分からないけれど効いているような気がする、というのが今の磁気ネックレスの現実的な評価になるでしょうね。
だから僕も磁気ネックレスの商品をすすめた時に「絶対に誰にでも効きます」と言った事はありません。
その商品が医療機器なのかどうか、磁力の強さや素材はどうなのかを伝え、最後にその商品を自分が使った時の感想を話すくらいです。
医療機器認証を取得していないよりは取得している方がいいですが、取得しているイコール100%効果があるわけではないという事が重要ですね。
コラントッテネックレスの特徴
画像:コラントッテ公式サイト
コラントッテのネックレスの大きな特徴は上で挙げた2点、「N極S極交互配列」と「医療機器認証取得」です。
これはエントリーモデルから最上級モデルまでの全商品に共通。
この2点をベースに磁力の強さや位置、デザインなどによってグレード分けされています。
- 5,000円程度までのエントリーモデル
- 10,000円程度の中級グレードモデル
- 15,000円以上の最上級モデル
1はシリコン素材をベースにしたスポーツシーンに合いそうなデザインのもので、磁石は100~140ミリテスラのものが数個使用されています。
2はコラントッテ以外のメーカーを合わせてもトップクラスの人気を誇る「クレスト」と「クレストR」です。160ミリテスラの強力磁石を8個採用。
─追記─
2020年10月に新発売された可変式磁気ネックレス「ALT(オルト)」もシンプルなデザインで良い感じです。磁石は150ミリテスラを10個配置。
3はコラントッテの技術の粋を集めてつくられた最上級の「TAOネックレス」シリーズです。独自特許技術によってループ全体に磁石を配置したモデル。
まとめ
医療機器認証を取得している事と独自技術N極S極交互配列を採用している事で他社との差別化を図り、その地位を確かなものにしているコラントッテ。
コラントッテが人気の理由は、肩こりネックレスでありながらシンプルなものやオシャレなもの等、着けるシーンをあまり選ばないデザインのものが多いからではないかと思います。
何度も言っている事ですが、磁気ネックレスは人によっては全く効果が感じられないケースもあり、デザイン性を無視して購入すると高いお金を出したにもかかわらず全く使い物にならない無用の長物になる事も。
だからこそ、もし最悪効果がなくても例えば「クレスト」や「クレストR」、「TAOネックレスRAFFI」あたりならシンプルなデザインなので普段使いでも違和感はありません。
そういう選び方ができるのもコラントッテならではだと思います。
スポーツ選手や芸能人にも愛用者が多いので、好きな有名人と同じものを着けたいという人にもコラントッテはおすすめのメーカーです。