厚生労働省が実施している「国民生活基礎調査」において、毎年有訴者率(病気や怪我等で自覚症状のある者の割合)1~3位に入っている症状は『肩こり』です(2015年度調査では女性1位男性2位)。
画像:厚生労働省
肩こりに悩まされている人は様々なアイテムで改善を試みていますが、湿布や液体タイプ・クリーム状の鎮痛剤、温熱シート等に次いで利用されているのが『磁気ネックレス』。割合としては5~6人に1人と、多くの人が磁気ネックレスを使っているようです。
磁気ネックレスと磁力(磁束密度)
さて、磁気ネックレスを初めて着けてみようと思った時にどこのメーカーのどの商品を買えばいいのか分からないという人は多いと思います。
それ以前に磁気ネックレスというのがどういうものなのかとか、健康ネックレスでよく名前を聞くチタンネックレスと磁気ネックレスの違いが分からないという人も・・・(ネットの情報は間違いだらけなので要注意)。

メーカーやブランド、管理医療機器がどうか、値段、デザイン、磁石の配列、磁力(磁束密度)の強さ等、磁気ネックレスを選ぶ際の基準は様々ですが、僕が磁気ネックレスを販売している時によく聞かれたのが「最初は弱めのものから試したほうがいいのか?」でした。
磁気ネックレスには「医療機器の認証を受けた磁気ネックレス(管理医療機器の磁気ネックレス)」と「それ以外の磁気ネックレス」がありますが、前者の商品のほとんどは○○mT(ミリテスラ)の磁石を採用していると商品説明に記載しています。
例えば、磁気ネックレスで一二を争う人気商品、コラントッテの「クレスト」であれば”160mTの磁石が8個”配置されていると記載されています。

家庭用医療機器として販売が許可されている磁気治療器は磁束密度が35mT~200mTと定められているので、160mTという数値は磁気ネックレスの中では強力な部類に入るでしょう。
製品構造や形状も重要な要素なので単純に数値が大きければ効果が高いというわけではありませんが、磁気ネックレスの強さを知る目安にはなると思います。
一方同じコラントッテの商品でも5,000円以内で買えるエントリーモデルの「ワックル ネック」や「ワックル ネック Ge+」は”100mTの磁石を8個”と記載されており、「クレスト」に比べて弱めの磁石を採用しているのが分かります。

最初は弱めのものを推奨するメーカーも
磁気ネックレスを初めて着ける場合はいきなり「クレスト」(160mT)のように強めのものを試すのではなく「ワックル ネック」(100mT)のような弱めのものから試したほうがいいのかという質問ですが・・・
これについてはメーカーやブランドによって考え方は様々だと思いますが、有名な磁気ネックレスメーカーであるピップ株式会社は初めて磁気ネックレスを試す場合は弱めのものを推奨しています(以前メーカーの方に直接確認済)。

その理由としては、非常にまれではあるものの磁力の大きな商品を着ける事で「のぼせ」や「頭痛」等の異常や何かしらの違和感を感じる人がいるからという事でした。
ピップの商品を例に挙げると55mTの「ピップマグネループ」と150mT×4個、75mT×16個の「ピップマグネループEX」が販売されていますが、初めての人には前者の「ピップマグネループ」がメーカー的にはおすすめという事なんでしょう。
まとめ
僕はこれまで何千と磁気ネックレスを販売しましたが、目立った異常を感じた人はほとんどいなかったので販売時に特別注意喚起を行う事はありませんでした。ただし、万が一という事を考えるならば最初は弱めのものから試してみたほうがいいかもしれませんね。
基本的に磁束密度が低めの商品は値段が安いものが多いので、値段的にも試しやすいかと思います。
この記事は、初めて磁気ネックレスを購入してみようという人で「のぼせ」や「頭痛」等の異常が気になる方は、弱めのものから試す事を推奨しているメーカーもある、という内容でした。
磁気ネックレスを購入する際の参考にしていただければ幸いです。