『CHRIO(クリオ)』は東京都中野区にある「CSE株式会社」が設立したスポーツ用ケアアイテムのブランドネーム。
ネックレスの他にもブレスレットやローション、サポーター等、幅広い商品を販売しており、卓球や陸上、野球等のアスリートが好んで使っています。
コンセプトは「挑む者を、ゾーンへ」。
「今度こそ」と挑む、勝負のとき。
アスリートには、ベストなパフォーマンスを見せてほしい。
300%の力を発揮してほしい。
そんな想いを実現するため、クリオはアスリートの基礎体力の向上からコンディション調整、そして、本番で「超集中状態(ゾーン)」へ導くため、日々全力でサポートします。
挑み続けるアスリートとともに、クリオはこれからも、飽くなき挑戦を続けていきます。
それではクリオが販売しているネックレスの概要や特徴について簡単に説明したいと思います。
独自技術「クリオ加工」の効果
クリオは、人間の身体がリラックスにより本来あるべき一番良い状態に戻り、身体機能・身体感覚がバランスのとれた状態に向かうためのメカニズムを研究しております。バランスの良い身体がどのような状態であるか体感をする=新鮮な身体感覚を体験することによって、各分野での究極のパフォーマンスの向上を目的としています。 クリオ製品は、その研究・開発において企業秘密の独自加工技術(クリオ加工)により製造した製品です。
現在、スポーツネックレス業界は非常に盛況で様々なメーカー・ブランドが数多くの商品を販売しています。
どのメーカーも他社との差別化のために自社独自の技術をアピールしていますが、クリオの独自技術は「クリオ加工」と呼ばれるもの。
このクリオ加工を商品に施す事で様々な作用が期待できるようです。ただし、公式サイトを確認しても具体的な効果は「柔軟性に変化を感じることができる」と書かれているくらいで、「リラックス」や「バランスのとれた状態」等、曖昧な表現に終始しています。
僕たち消費者からすれば、○○に効果があるとか○○が治る等、はっきり書いてくれていたほうが分かりやすいのですが、このような表現は薬機法(旧薬事法)という法律によって厳しく制限されているのでこのような曖昧な表現になっているのです。

さらにこのクリオ加工については、効果だけではなく細かい理論等も公式サイトには説明されていません。書かれているのは「バイオレゾナンス」の考え方を基にした企業秘密の独自技術”という文言だけ。
バイオレゾナンスとは、バイオ(生体の)+レゾナンス(共鳴)の事で、生体の共鳴反応という意味のようです。物質は分子レベルでみると微妙に振動していてそれぞれ固有の周波数が決まっている、これは人間の体も同じだが不調になると本来の周波数を出さなくなるので、それに対応した周波数を与え本来の周波数に戻し健康な状態に回復させるという考え方です。
バイオレゾナンスは代替医療として知られた存在ではありますが、効果の実証は難しいようですね。
クリオ加工について現在は詳しい説明が全くされていませんが、以前はある程度説明されていたようで、田坂卓球会館さんのサイトにこう書かれていました(京都にある田坂卓球会館さんは、木下グループに所属している卓球の松島輝空選手のご両親がコーチをしている有名卓球教室)。
クリオの商品には、リラックスさせる振動(周波数)が焼付加工されているため、身に着けることによって身体に流れる生体電流と共鳴します。
そのため、身体に流れる振動(エネルギーや周波数)の流れが良くなり、結果本来身体に備わっている免疫力(自己治癒力)が働き始めます。
クリオ加工を施された商品から人間がリラックスできる振動(周波数)が発せられ、ストレスなどによって崩れた周波数を元の状態に戻し回復するといった感じでしょうか。
ちなみに加工方法は異なると思いますが、クリオ以外でも各種鉱石を使用する事で振動や共鳴によって体のバランスを整えたりリラックス効果をもたらす事を謳うスポーツネックレスは多いです。
クリオネックレスの種類
画像:CHRIO公式サイト
現在、クリオが販売しているスポーツネックレスは大きく分けて6種類。
【インパルスネックレス】【アルファリングネックレス】【アルファリングウィズネックレス】【G-エディション ゼノ ネックレス】【ルシアネックレス】【マグナネックレス】となっています。
─追記─
2020年3月現在は上記のネックレスに加え【ステラネックレス】【ジェミニネックレス】【エクシードネックレス CT】が販売されています。
インパルスネックレス
クリオの看板ともいえる『インパルスネックレス』には、金属部分にシルバー925を使用した「シルバー」と真鍮素材に14金を圧着した「ゴールドフィルド」の2種類が販売されています。
ゴールドフィルド(GF)は一般的な金メッキ(GP)と違って厚みに大きな違いがあります。金メッキは厚さ0.1ミクロン以下なので通常3か月~1年程度で摩耗し剥がれてしまいますが、ゴールドフィルドは総重量の5%以上が14金となっており金メッキの約20~30倍の厚さがあるので長期間使用しても剥がれる場合はほとんどないと言われています。
銀や金はイオン化傾向が低く金属アレルギーを起こしにくい素材ですが、シルバー925は92.5%が銀で残り7.5%は銅などの金属、14金は40%が割金(銅、銀、パラジウム、ニッケル等)なので、アレルギーが起きる可能性はあるので注意してください。

ネックレスの粒々は医療用シリコンです。これをワイヤー(ステンレス)と接合パーツでつなぎネックレスの形状にしています。
カラーバリエーションは非常に豊富なので好きな色が見つかるはずです。
マグナネックレス
『マグナネックレス』は「オンでもオフでも着けられる」をコンセプトにしたネックレスで、シンプルなデザイン性と汗・水に強いステンレス素材を使用している事から、多くのトップアスリートに支持されていると書かれていました。
卓球の水谷隼選手が着用しているのをよく見ますね。
マグナネックレスには通常の「シルバー」とメタリックブラックの表面加工を施した「ブラック」が販売されています(ブラックのほうがやや高い)。
素材に使用されているステンレスですが、種類については記載がありませんでした。おそらくはオーステナイト系のアレルギーが起きにくいものを使用しているとは思いますが、金属アレルギーの人も多いのでもう少し詳細に説明してもらいたいですね。
G-エディション ゼノ ネックレス
『G-エディション ゼノ ネックレス』もマグナネックレス同様「オンでもオフでも着けられる」をコンセプトにつくられたスポーティかつシンプルなデザインのネックレスです。
このネックレスの特長はゲルマニウムを混合したシリコン素材を採用している事。これにより遠赤外線効果が期待できるとありました。
以前は遠赤外線の効果として「カラダの芯から温める」という間違った知識が広まっていました。しかし、最近になってようやく遠赤外線は表面に当たった瞬間に全て吸収されてしまい内部にまでは届かないというのが常識になっています。
ただし、遠赤外線には物を温める効果はきちんとあり、特に水への作用は大きいので遠赤外線を発するアクセサリの効果がないとはいえません。人間の体の70%は水分で構成されているので遠赤外線に当たる事で血管の拡張や血液循環の促進、代謝の向上等が期待できるからです(これを商品説明に書くのは薬機法でアウトかもしれません)。
とにかく「G-エディション ゼノ ネックレス」は遠赤外線効果が期待できるという事です。
アルファリングネックレス
インパルスネックレスを筆頭に高めの商品が多いクリオですが、この『アルファリングネックレス』が試しやすいエントリーモデルとなっています(4,000円弱)。
高伸縮設計の医療用シリコン(「CHRIO」のロゴ入り)を用いているので着脱は留め具ではなく伸ばすタイプで、ゴールドカラーが印象的な小さなロゴメダル(真鍮製)がついています。
デザインはシンプルでカラーバリエーションも非常に豊富なので、クリオの効果を試してみたいという人にはおすすめです。
重量もSサイズ(41cm)で約7gと非常に軽い設計になっています。
「アルファリングネックレス」にはもう一種類別に「アルファリング ウィズ ネックレス」という商品もあります。
値段はグッと上がりますが、ポリウレタンをレザー調に編み込んだループ部分とCHRIOのロゴが入ったマグネット式ステンレス製留め具が印象的なデザインになっています。
ポリウレタンを採用する事で重量は約5.5gと「アルファリングネックレス」を凌ぐ軽量化を達成。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ブルー、レッド、グリーン等オーソドックスなカラーが用意されています。
ルシアネックレス
チェーンとトップチャームのみのシンプルデザインネックレス『ルシアネックレス』は「14金ゴールドフィルド」と「チタン」の2種類が販売されています。
重量は14金のほうが2.2g、チタンが1.4gと着けている感覚はほとんどないに等しいでしょう。
値段は数千円高くなりますが、僕的には軽くて丈夫な上、アレルギーを起こしにくくスポーツシーンに最適な「チタン」をおすすめします。
エクシードネックレス CT
最後は2020年2月27日発売の『エクシードネックレス CT』。

素材はチタンで、見た目は一般的な喜平チェーン(チェーンの輪を90度に捻ったデザイン)ですが、バックルタイプの留め具部分にはクリオの個性を感じますね。
喜平チェーン特有の重厚感を持ちながら重さは約15g(43cm)とかなり軽量。さすがはチタンといったところでしょうか。
スポーツネックレスでチタン素材のチェーンネックレスといえばファイテンをイメージしますが、留め具のデザインが気に入った人は検討してもいいかもしれませんね。
まとめ
以上が、CHRIO(クリオ)ネックレスの概要や効果、特徴、商品の種類となっています。
※クリオのブレスレットも別サイトで簡単に紹介しています。

5~6年前は結構な数のトップアスリートが着用しているイメージがありましたが、最近は新興メーカーやブランドが雨後の筍のように生まれているので若干埋もれ気味ですね。
それでもスポーツネックレスメーカーの中では名の知られた存在ですし、昔から一貫してクリオだけを愛用しているアスリートも多いです。
デザイン的にも特徴的なものが多く、一目見ればだいたいクリオのネックレスというのが分かりますね。
僕的には薬機法等いろいろな問題があるのは理解できますが、もう少し消費者に分かりやすい説明や大学との共同研究等で説得力のある販売をしてほしいと思います。
最近は「説明はしないけれど着けてくれれば違いが分かる」という感じの雰囲気系スポーツネックレスが増えているので、そういう胡散臭いメーカーやブランドと一線を画すためにも詳細で分かりやすい説明が求められていると思いますね。