BANDEL(バンデル)は静岡県藤枝市に本社を置く、スポーツ用品、健康器具、美容健康器具等の製造販売会社です。
平成22年に会社設立後、有名芸能人やスポーツ選手がバンデルのネックレスやブレスレットを着用していた事でブレイクし、一気に有名スポーツネックレスメーカーに仲間入りしました。
ちょうどその頃、体幹やバランスを安定させると謳った「パワーバランス」がブームだった事もプラスに働きましたね。
近年は健康ネックレスの市場が非常に盛況な事もあり、以前ほどの勢いはありませんが、それでも根強いファンが多数いる人気メーカーです。
それではバンデルが販売しているネックレスの概要や特徴について簡単に説明したいと思います。
AWAKEN THE POWER
What’s BANDEL
人は本来持っている能力の20% 程度しか発揮できないといわれています。
BANDEL はファッションアイテム、ウェア、スポーツグッズという日常的に身につけられるツールでありながら身体的なポテンシャルを最大限に引き出す事を目的に開発されたライフスタイルギアです。
バンデルのネックレスは磁気を使用した管理医療機器の商品ではない為、○○に効くとか○○が治る等の効果効能を謳う事は薬機法(旧薬事法)上許されていません。
そのため、ネックレスを着ける事による具体的な効果は公式サイトでも説明されておらず、「AWAKEN THE POWER(力よ目覚めよ等の意味)」という文言と4つの力について抽象的に記載されているだけです。
「バランス力」「運動能力」「回復力」「集中力」を向上させる働きが期待できるといったところでしょうか。
─追記1─
バンデル初となる管理医療機器磁気ネックレス「ヘルスケアライン」がリリースされました。これらのアイテムに関しては家庭用永久磁石磁気治療器として【着用部位のこりや血行改善】の効果効能を謳う事が許されています。
─追記2─
2021年6月、バンデルは握力・柔軟性・瞬発性・バランスの各種実験を行い<有意差あり>を確認した「ブーステック」という特許を取得しました。
バンデルの技術や効果
バンデルのネックレスにはどのような技術が採用されているかについてですが、これについても公式サイトには「最先端のジャパンテクノロジーを駆使して開発された」としか記載されていません。
ファイテンやコラントッテ等、大手健康ネックレスメーカーは自社技術の特徴を詳しく説明し一応の理屈・理論を公にし商品を販売しているのである程度の説得力があるのですが、最近はアバウトな説明しかしないメーカー・ブランドが増えてきている印象があります。
健康ネックレスやブレスレット等が胡散臭いとか怪しい、宗教的などと言われないように、どのメーカーも説得力のある説明をしてもらいたいものです。
※前述のとおり、記事執筆後に管理医療機器「ヘルスケアライン」シリーズをリリースしたり、各種試験で効果を実証した「ブーステック」という特許技術を取得しています。
さて、現在は公式サイト等で技術について触れていないバンデルですが、以前はある程度説明してくれていました。
「天然鉱石が混ぜられたゴムを特殊技術で加工する事により鉱石の効力を増幅させ、体のバランスを整えパフォーマンスを高める効果がある」
俗にいう鉱石系のスポーツネックレスです。
天然鉱石を素材に採用しているメーカーで有名なのは「AXF」や「SEV」「COLANCOLAN」などでしょうか。
鉱石系ネックレスは、練り込みや焼き付け等によってネックレスに付着させた天然鉱石の「ホルミシス効果」や「遠赤外線」「振動磁場共鳴」等を利用する事で様々な効果が期待できるとされています。
鉱石の種類や配合、付着方法、ネックレスの素材等によって効果は異なりますので、バンデルのネックレスと他のメーカーのネックレスが同じというわけではありません。
鉱石の種類についてですが、バンデルのシリコンネックレスの注意書きに「弊社シリコン製品には、天然鉱石の一種である石英と純金が微量に含まれております」と書かれています。
石英(SiO2:二酸化ケイ素、シリカ)はシリコンをつくる材料なので関係ないと思いますが、純金は狙って配合しているのでしょうか。金はイオン化傾向が非常に小さくアレルギーを起こしにくいので、それよりもっと書くべき素材があると思うのですが、微量でも金が入っていると高価なイメージがあるからなのかもしれませんね。
以上のとおり、商品説明や記載されている文言からは鉱石の配合は分かりませんでした。
バンデルのネックレスにはシリコンやチタン等の素材が使用されていますが、シリコンは前述の通り鉱石を混ぜ込んでいると思われます。チタンについては焼き付け等の処理を施しているのでしょうか。
それから、チタンに身体機能に影響を与えたり生体電流の流れを整える等の効果があると説明している人がいますがチタンそのものには人にポジティブな効果を与える科学的根拠はありませんので注意してください。
バンデルネックレスの種類
バンデルのネックレスにはたくさんの種類があり、素材や値段も様々です。
全ては紹介できないので、人気の商品を4種類だけピックアップしてみます。
バンデルを購入する時は、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon等のネットショッピングでの購入が割安だったりポイントが付いたりでお得ですが、バンデルはファイテンやコラントッテなどと並んで偽物が多いブランドです。
商品を購入する時は念のためにバンデル公式サイトで正規取扱店かどうかをチェックしましょう。
公式サイトの【HANDLINGSHOP】に店舗名を入力すれば正規取扱店かどうかが分かります。上の画像はバンデルの販売店として有名な「INSTORE」さんを例にしているので参考にしてください。
どうしても偽物が気になる人は公式運営の本店ショップと楽天市場店があるのでそちらを利用するのもいいでしょう。
バンデル クロス ネックレス
シンプルながらエッジの効いたトップが印象的なシリコンネックレスです。個人的にはスポーツシーンに向いたデザインだと思います。
シリコンは耐水性が極めて高く(長時間水に漬けても吸水量は1%ほど)、耐熱性、耐寒性、耐候性にも優れているので、水に触れたり汗をたくさんかくようなスポーツには最適な素材です。
カラーバリエーションも豊富で、サイズも40、45、50cmから選べ(シリコンネックレスはワンサイズ展開が多い)、値段も5,000円以内で購入可能なのでバンデルを試してみたいという人にはおすすめのエントリーモデルです。
バンデル スタンダード ネックレス
上の「クロスネックレス」はややスポーツシーン向きですが、このスタンダードモデルはスポーツシーンと日常使い用の間くらいのデザインです。
素材はシリコン製、カラーはブラックとホワイトの2色展開で、サイズは40、45、50cmのスリーサイズとなっています。
主張が強めのネックレスなので、b系、ストリート系、ヒップホップ系のファッションと相性が良く、シンプルなTシャツに合わせてもOKです。
バンデル チタン ネックレス
上2つはシリコンを素材に採用したネックレスでしたが、この「チタンネックレス」はその名の通り、金属のチタン(TiO)を素材に採用しています。
チタンはやや高価ですが、軽くて強度が高く金属アレルギーも起こしにくい等、数多くのメリットを持つ、身に着けるアクセサリの素材に最適な金属です。さらに錆びにくいのでマリンスポーツ等にもおすすめ。
このネックレスはヘッドとチェーンに全てチタンが採用されています(コネクタ部分のみステンレス)。カラーはゴールド、シルバー、ブラックでサイズは65cmワンサイズ(ニッパーでカットしてサイズ調整可能)。
やや値段は上がりますが、トップ部分がサイズアップした「large」モデルも販売されています。
どちらかといえば日常使い向けのデザインですね。
バンデル チタン ラバー ネックレス
最後はトップ部分にチタン、紐部分にはTPR(ThermoPlastic Rubber:熱可塑性ゴム(ラバー))を採用した「チタンラバーネックレス」です。
スポーツシーンでもプロゴルファー等に愛用されているモデルですが、日常使いのネックレスとしても人気があります。
カラーバリエーションは豊富でサイズは45、53cmの2サイズ展開。
トップ部分の両サイドがマグネットになっており、ワンタッチで着け外しできるタイプなのですが、マグネットの磁力が弱いとかつくりが甘いという声も聞くので初期不良がないかをチェックするようにしましょう。
その他にも様々なモデルが販売されていますが、僕が販売していた頃よく売れたものやネットで人気の商品を選んで説明してみました。
オークションサイト等を中心に偽物が多数流通しているので購入時はくれぐれも注意してください。
─追記3─
現在メーカーは冒頭で触れた「ヘルスケアライン」に注力しているようです。高級シリーズなので値段は高めですが、デザイン・効果共に優れた商品もリリースされています。
まとめ
以上がBANDEL(バンデル)ネックレスの概要や効果、特徴、おすすめの商品です。
※バンデルのブレスレットについては別サイトで紹介しています。
バンデルの商品は値段もそれほど高くなく、特徴的なデザインなので10代~30代前半の人によく売れました。購入者の系統的には地味系より派手系で活発なタイプの人が多かったですね。
一時代を築いたメーカーですが、最近はシンプルでおとなしいデザインを好む人が増えてきたので人気はやや頭打ちといった印象。
スケルトン系のものなど、新商品も出るには出ているのですがちょっと古い感じがしますね。クロスやスタンダード、チタン、チタンラバーのような定番商品に人気が集中しているのはそのあたりが理由なのでしょう。
今後は、かつてのように消費者を納得させられるような新商品をリリースできるかに注目したいと思います。