新型コロナに東京オリンピックと、いろいろあった2021年も残すところ1ヵ月余りとなりました。毎年この時期になると時間の流れの速さに驚き、1年の目標を達成できない自分の不甲斐なさに絶望しています笑
さて、2021年の健康ネックレス業界ですが、有名磁気ネックレスメーカーの「コラントッテ」がマザーズ市場に上場したのが一番大きなニュースでしょうか。
あとはオリンピックシーズンで数多くのメーカーが新商品をリリースしたため、新作ネックレスの情報を頭に入れるのが大変な1年だったなと。
バンデルの特許技術「ブーステック」を解説
精力的に新商品をリリースしているバンデル
個人的によく動いているなと思ったメーカーは前述のコラントッテと「BANDEL(バンデル)」です。
特にバンデルは好調の磁気ネックレスシリーズ「HEALTHCARE LINE(ヘルスケア ライン) 」から新モデルをリリースしたり、新シリーズ「React」を発表したりと精力的に動いている印象を受けました。
新作のデザインはバンデルらしさは残しつつ主張しすぎないシンプルなものが多く、今の時代に合わせた良い変化をしている気がします。
バンデルはアスレジャーファッションとの相性が良い
一昔前のバンデルのデザインが頭に残っている人は「バンデル=ダサい」というイメージを持っているかもしれませんが、個人的には最近流行りのアスレジャーファッションに一番合う健康ネックレスメーカーはバンデルだと思います。
「運動競技(Athletic)」と「余暇(Leisure)」を組み合わせた造語で、フィットネスクラブやヨガスタジオで着るスポーツウエアを普段着として着用するスタイルを指す。
以前から黒・白・グレーのシンプルなトレーナーやパーカー、フーディ、ジョガーパンツなどのアスレジャー系アパレルアイテムをリリースしており、それらは当然ながらバンデルネックレスとの相性抜群。
健康ネックレスを販売しているメーカーでこのあたりのジャンルが得意なのはバンデルの他には846くらいしかないのではないかと。
何年か前にバンデルの概要記事を書いた時に「一時代を築いたメーカーですが、最近はシンプルでおとなしいデザインを好む人が増えてきたので人気はやや頭打ちといった印象」「スケルトン系のものなど、新商品も出るには出ているのですがちょっと古い感じがしますね」などとややイキった感じの評価をしてしまいましたが、今のバンデルはなかなかいい感じだと思います。
管理医療機器や特許(ブーステック)で効果を実証
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
前述のバンデルの概要記事ではネックレスを着ける事による「効果」についても触れています。
しかし、執筆時点でのバンデル公式サイトには具体的な技術や効果についての記載がなかったため、「バンデルのネックレスにはどのような技術が採用されているかについてですが、これについても公式サイトには「最先端のジャパンテクノロジーを駆使して開発された」としか記載されていません」「健康ネックレスやブレスレット等が胡散臭いとか怪しい、宗教的などと言われないように、どのメーカーも説得力のある説明をしてもらいたいものです」と書きました。
その後しばらくしてメーカー初となる磁気ネックレス「HEALTHCARE LINE」をリリース。
「HEALTHCARE LINE」は管理医療機器の認証を取得しているので【着用部位のこりや血行改善】という人体に対する効果・効能を厚生労働省によって認められています。
磁化処理を施した合成高分子樹脂とバイオレゾナンス
そして2021年6月には「boostech(ブーステック)」という特許を取得(特許第6893713号)。
特許情報プラットフォームでこの特許の内容を軽く確認してみました。
着磁または脱磁された合成高分子樹脂製バンドを身体の一部分に巻回して装着することによって、装着者の運動能力を向上させる合成高分子樹脂製バンド、その製造方法、及びその製造装置に関する特許との事です。
⇒合成高分子樹脂製バンドの製造方法、及びその製造装置(特開2021-155880)|特許情報プラットフォーム
内容を物凄く簡単に説明すると、
磁気コイルなどで磁化処理を施した合成高分子樹脂(シリコーンやウレタンなど)製バンドからは一定波長の微弱な電磁波が長時間にわたって放射され、その電磁波によって装着者の運動能力を向上させる(可能性がある)的な事が書かれています。
このあたりはドイツの振動医学からなる理論「バイオレゾナンス」の考え方ですね。
健康ネックレスメーカーでは「CHRIO」がこの理論を基にした商品作りを行っています。
バイオ(生体の)+レゾナンス(共鳴)の事で、生体の共鳴反応という意味。物質は分子レベルでみると微妙に振動していてそれぞれ固有の周波数が決まっている、これは人間の体も同じだが不調になると本来の周波数を出さなくなるので、それに対応した周波数を与え本来の周波数に戻し健康な状態に回復させるという考え方。
もっと詳しく⇒一般社団法人ドイツ振動医学推進協会日本支部公式サイト
握力・柔軟性・瞬発性・バランスで有意差あり
さらにこの発明の効果の説明として各種実験データが示されています(発明の成立根拠)。
16~30歳の男性133名及び女性13名、合計146名を被検者として、最大筋力の試験として握力、柔軟性の試験として前屈指床間距離、及び瞬発力の試験として20メートル走に関し、表1に示す実施例1、2、4~11の脱磁又は着磁処理した合成高分子樹脂製バンドと、対応する磁化処理していない比較例の合成高分子樹脂製バンドの効果を測定し比較した。
表2~7に示すように、本発明の実施例1、2、4~11の、脱磁又は着磁された、シリコーン樹脂及びウレタン樹脂を含む合成高分子樹脂製の、リストバンド、アンクレット、リング(指輪)、およびネックレスを含む身体の一部に巻回されて装着されるベルトを着用する被検者の最大筋力(握力)、身体柔軟性(前屈指床間距離)、および瞬発性(20mダッシュ)を含む身体能力を向上させることが示された。
実験の結果、磁化処理を施した樹脂製バンドは磁化処理を施していないものに比べて、握力・柔軟性・瞬発性において有意差ありと結論付けています。
その他、身体バランス保持機能を計測するために閉眼片足立ちテストや重心動揺試験も行っていますが、いずれも磁化処理を施した樹脂製バンドを着用する事で有意に改善されていると判定。
特許に記載されている実験結果は、査読付き論文のようにその分野の専門家による評価や検証が行われたものではありませんが、それなりの人数・お金をかけて効果を実証しようとする姿勢は評価に値すると思います。
以前は「AWAKEN THE POWER(力よ目覚めよ等の意味)」という文言と「バランス力」「運動能力」「回復力」「集中力」の4つの力について抽象的に記載されているだけでしたが、特許技術採用商品については具体的な効果が実証された事で消費者も購入しやすくなったのではないでしょうか。
これで「バンデル 効果 嘘」などのネガティブなキーワードをタイトルにしてクリックを誘導するような粗悪なサイトが減るといいですね。
おすすめのブーステック採用モデル
最後にこの特許技術を採用した商品を紹介します。
2021年11月現在、ブーステックが採用されているネックレスは「React(リアクト)」「ASYM(アシム)」「GHOST Luminous(ゴーストルミナス)」「Cross(クロス)」「METAL(メタル)」の各シリーズやヘルスケアラインの「BOLD Lite Sports(ボールド ライト スポーツ)」「BOLD Stack(ボールドスタック)」など。
この中では「ASYM」「BOLD Lite Sports」「BOLD Stack」あたりがおすすめです。
「ASYM」は値段が安く商品名の通りアシンメトリーのシンプルなデザインが、「BOLD Lite Sports」はカラーバリエーションが豊富でスポーツ時に映える配色が、「BOLD Stack」は値段はそこそこするもののシンプルで洗練されたデザインがそれぞれ魅力的だと思います。
「BOLD Lite Sports」「BOLD Stack」に関しては、永久磁石の中で最強のネオジム磁石を採用し、磁束密度も180mTと強力な医療機器磁気ネックレスなので、肩こりに対しての効果も期待できるでしょう。
まとめ
以上がバンデルの新しい特許技術「ブーステック」についての解説です。
以前の記事で「抽象的でアバウトな説明しかしていない」的な事を書いたので、今回は訂正の意味も込めて誉め気味に書いてみました。
ブーステックについて簡単にまとめると、バンデルの一部の商品に採用されている特許技術で、シリコーンなどの合成高分子樹脂に特殊な磁化処理を施す事で、筋力(握力・瞬発性)や柔軟性、バランス力を向上させる可能性があるという感じです。
ここ数年のバンデルはデザインも以前より洗練されてきたイメージがありますし、効果の実証部分にも力を入れており、時代の変化を乗りこなそうという心意気を強く感じます。
値段は少し高めですが、「BOLD Stack」あたりはロングヒット商品になりそうな気配を感じるので、現在磁気ネックレスの分野では独り勝ち状態のコラントッテもうかうかしてられないかもしれませんね。
これからもやる気のあるメーカーさんたちで切磋琢磨して、健康ネックレス業界をもっともっと盛り上げてもらいたいものです。