『神野大地(かみの だいち)』選手は1993年生まれの陸上選手(長距離走)。現在は再生医療関連事業を展開しているバイオベンチャー「セルソース」所属のプロランナーです。
1993年9月13日、愛知県津島市生まれ。
中学校入学と同時に本格的に陸上を始め、中京大中京高校から青山学院大学に進学。
大学3年生の時に箱根駅伝往路5区で区間新記録を樹立、“3代目山の神”として駅伝ファンに親しまれる。
大学卒業後は実業団のコニカミノルタに進み、2017年12月の福岡国際マラソンにてフルマラソン初挑戦。
2018年5月にプロ転向。
現在は、東京オリンピックにマラソンで出場するため、日々トレーニングに励んでいる。
165cm40kg台と、長距離陸上選手として恵まれた体格ではありませんが(自身も陸上を始めた頃からずっと「才能がない」と思ってやってきたそう)、だからこそ「他の誰よりも努力しなければならない、何かをプラスして練習する」と自分に課して厳しい練習に取り組んでいたようです。
2017年の第71回福岡国際マラソンで自身初めてのフルマラソンに挑戦しましたが、総合13位(日本男子8着)という結果に終わりました。
この時、24時間マラソンに打ち込めない実業団チームに所属し、皆と同じような練習を行っても日本のトップランナーたちには到底立ち向かえない=東京オリンピックに出場する事はできないと強く思ったそうです。
そして神野選手は2018年4月30日をもって、2年1か月所属したコニカミノルタを退社し、プロランナーへ転身する事を発表しました。
プロランナー転身後に神野選手が練習拠点として選んだのは世界一のマラソン王国ケニア。
環境が整っていないケニアを練習拠点にした日本人はこれまでいませんでしたが、日本では得られない足の強さやケニア人ランナーのスピードを肌で感じられた事、そして”踏ん張り癖”等の精神面が強化され、タフさが身についたと本人は語っていました。
ケニア合宿の成果は東京マラソンでも見られ、16km付近で遅れ日本人23位だった状態から30km以降の粘り強さで総合8位(日本人4位)まで順位を上げMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)への出場権を獲得します。
MGC本番レースでは17位に終わり、残念ながら東京オリンピック代表入りを確定させる事はできませんでしたが、今後が楽しみなランナーの一人です。
それでは、神野大地選手愛用のスポーツネックレスを紹介したいと思います。
神野大地着用ネックレス
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RETO (レト) SPORTS NECKLACE
神野選手が愛用しているスポーツネックレスは、自身が立ち上げたブランド「RETO(レト)」の「RETO SPORTS NECKLACE(レト スポーツネックレス)」です。
「RETO(レト)」とはスペイン語で「挑戦」を意味し、神野選手が使いたいと思えるものを徹底的に追及したスポーツネックレスとの事(特に着け心地に関して注力したようです)。
サイズはS(39~45cm)とL(45~50cm)の2サイズ展開ですが、スライド式によるサイズ調整が可能な点は良いですね。
ネックレスの素材にはアレルギー反応が出にくいとされるものを使用しているとありましたが、商品説明を見てみると、ネックレス本体はアルミとシリコン、チェーンはステンレス(稼働パーツはシルバー)となっていました。
アルミは酸化被膜をつくりやすいので金属アレルギーに比較的なりにくいとされており、ステンレスに関しても具体的な種類は記載されていませんがオーステナイト系のものが使われていると推測します。
シルバーに関してもおそらくシルバー925が採用されているのでしょう。
細かい部分ではありますが、現在国内の金属アレルギー推定人数は隠れ金属アレルギーを含めると1,300万人といわれているので、ステンレスの鋼種(SUS303、SUS316、SUS316L等)やシルバーの種類(完璧を求めるなら割金の部分も)を表示すればスポーツブランドとしての親切度や信頼性は上がると思います。
スポーツネックレスの効果についてのメーカー説明は以下のとおりです。
◆Eon Spiral Core
スプリング形状のステンレスに数種類の天然鉱石を特殊加工しイオンを加速的に発生するCoreを内蔵しています。
高負荷トレーニングや様々なストレスを受けた身体のイオン状態は酸化傾向にあるとされます。
外部環境からイオンを効率的に発生し体内に取り込むことでイオンの状態を整えることが期待されます。RETO(レト)オフィシャルサイトより引用
簡単に説明すると、プラスイオンに傾いた身体に天然鉱石をミックスしたトップ部分(イオン スパイラル コア)から発生するマイナスイオンを取り込ませる事で身体のバランスを整えるといったところでしょうか。
天然鉱石から発せられるマイナスイオンや遠赤外線効果による効果を期待し、スポーツネックレスの素材に採用しているメーカー・ブランドは数多くあります。
有名どころでいえば、マイナスイオンと放射線ホルミシスが期待できる「コランコラン」、シリコンに天然鉱石を練り込んだ「バンデル」や「アビリス」、そして天然鉱石と数十種の金属を組み合わせたネックレス「SEV(セブ)」あたりですね。
スポーツネックレスは通常のファッションネックレスと違い、ネックレスの効果に期待して購入する人がほとんどです。
「RETO」のネックレスが構想から製造・販売されるまでの期間は多く見積もっても1年程度。その短い期間で独創的なパフォーマンス向上メカニズムを一から考えて検証し、商品の形にするのは簡単ではないと思います。
ただ、これは僕が多くのスポーツネックレスメーカーさんと話をした経験に基づくものなので、0→1を生み出せる天才的な理系脳を持った開発者がいるなら話は別ですが。
そうなると、どこかのメーカー・ブランドに基幹技術を提供してもらいデザインのみをオリジナリティ溢れるものにするのが三方良しだと思います。
あくまで僕の推測ですが、神野選手は以前は「SEV」のネックレス(メタルレール Si)や「クリオ」のネックレス(マグナネックレス)を愛用していたので、そのあたりの有名メーカーの協力を受けたのかもしれませんね(SEVのメカニズムとよく似ています)。
「RETO」のスポーツネックレスは価格的には25,000円程度とスポーツネックレスの中では高価な部類に入ります。
個人的には、この価格なら金属部分に純チタン(IP加工で)やタングステン等、スペシャルな素材を使ってほしかったですね。そうすれば他のメーカー・ブランドのネックレスと差別化も図れるので販売数ももっと伸びると思います(タングステンなら僕も買うかもしれません 笑)。
とまあ、いろいろ野暮な事は書きましたが、一番重要なのはこのスポーツネックレスが”3代目山の神”神野大地プロデュースだという事。
スポーツネックレスは期待できる効果と同じくらい、その商品を着ける事で上がるモチベーションも重要です。
神野選手プロデュースのスポーツネックレスを着ける事で、神野選手のように粘り強く諦めないタフな精神力が身に着くかもしれませんね。
まとめ
以上が”3代目山の神”神野大地選手が愛用しているスポーツネックレスです。
現在のマラソン界の実力者は大迫選手や設楽選手等、日本記録の更新が狙える選手、そして東京オリンピックの出場を決めた中村匠吾選手や服部勇馬選手ですが、神野選手も人気ではそれらの有力選手にも負けていません。
プロランナーになった事で、ブランディングやマーケティングが今まで以上に重要になり、メディアへの露出も増えた事からアンチも増えてきてはいますが、人生一度きりなので自分の思った道を突き進んでほしいですね。
僕はマラソン選手の中では設楽悠太選手が一番好きですが、神野選手の自分をどんどん追い込んでいくスタイルも好きなので、今後より一層努力して批判的な人たちを実力で黙らせるくらいの成長・活躍を期待しています。