Dr.ガウス®(ドクターガウス)は、山梨県甲府市に本社を置く「株式会社加藤商会」が立ち上げた磁気ネックレスのブランドです。
加藤商会は自社の医療機器やジュエリーを製造・販売する以外にも医療機器認証ジュエリー製品の製造知識を活かしてODM・OEM製品などを製造しています。
会社のキャッチコピーは“美と健幸をあなたに”。
それでは、Dr.ガウスネックレスの概要や効果、特徴などを解説していきたいと思います。
Dr.ガウスネックレスの概要
コラントッテやファイテンなど、磁石の力でコリや血行を改善する磁気ネックレスを製造・販売しているメーカーは数多くありますが、「Dr.ガウス」というブランド名や「加藤商会」という会社名は聞いたことがないという人も多いかもしれません。
僕自身、Dr.ガウスブランドを初めて知ったのは2022年の夏頃だったので、おそらくブランド設立は2021~2022年あたりだと推測します。
ブランド名の由来は「Dr.(博士・医師)」と「Gauss(CGS単位系の磁束密度の単位、ドイツの数学者・天文学者)」の組み合わせなので、“磁気の力で病気や怪我を治療する”的な意味が込められているのかなと思いました。
新興ブランドながら高いクオリティを担保
ブランド設立・製品開発に至った経緯は、ジュエリーメーカーとして培ってきたノウハウを活かしたどんなシーンでも使える磁気ネックレスを作りたいという想いから、とのこと。
製品づくりのコンセプトは“首元から身体のコンディショニング”です。
「ジュエリーメーカーとして培ってきたノウハウ」
個人的にはこの部分が非常に重要。
この業界の新興ブランドは製品のクオリティは後回しなところが多く、品質よりもブランド関係者の知名度や人脈、どれだけ有名なスポーツ選手と契約できるかの方が大事と考えている代表者も多いのです。
結果、低品質な製品が信じられないような値段で売られていることも多々あります。
その点Dr.ガウスの場合、ブランド設立は最近でも創業は1966年と歴史があるので医療機器を含むジュエリー製造の専門知識は非常に豊富。
実際製品を手に取っての感想としては、良いものを作りたいという想いや豊富なノウハウが随所に活かされた、有名メーカーに勝るとも劣らないハイクオリティな磁気ネックレスだと感じました。
Dr.ガウスネックレスの特徴や効果
どの部分を製品の特徴と捉えるかは受け手によると思いますが、Dr.ガウスの公式が特徴として挙げているのは以下の6点です。
- 家庭用永久磁石磁気治療器として管理医療機器の認証を受けたネックレス
- 磁気の力でコリと血行改善
- 最大磁束密度160mTのチカラ
- 北海道産の天然シリカ鉱石を使用
- 自社内でハンドメイド製造
- さまざまなジャンルの多くのアスリートがコンディショニングを目的として使用
一部意味が重複している部分があったり、ここはもっと推した方がいいのでは?と思う部分もあるので僕なりにDr.ガウスの特徴・特長と捉えた部分を解説していきます。
コリと血行改善の効果がある管理医療機器の認証を受けたネックレス
2023年現在、製品名にDr.ガウスの名称がついた磁気ネックレスは全て「家庭用永久磁石磁気治療器」として管理医療機器の認証を取得済。
(医療機器認証番号:304AFBZX00005000)
これによって“装着部のコリと血行改善”の効果・効能を謳うことが厚生労働省によって認められます。
磁石を使ったネックレスを製造・販売すること自体は誰にでもできることですが、管理医療機器の認証を取得していない磁気ネックレスなのにコリや血行を改善できる効果があると明記したり主張することは薬機法という法律によって厳しく禁じられています。
正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」。
医薬品や医薬部外品、化粧品以外の製品は、人若しくは動物に対して○○に効くや○○が治る等の効果効能を標榜してはいけないという法律。
管理医療機器を製造・販売するためには厚労省が指定した第三者機関の審査を受け、承認・認証を受ける必要があります。
最大160mTの磁気の力でコリと血行を改善
Dr.ガウスが採用している磁石は最大磁束密度160mT(ミリテスラ)のフェライト磁石。
この磁石がスタンダードグレード45cmで25個配置されています(製品サイズによってパーツ数量は増減)。
磁気ネックレスは磁石の数や磁束密度の高さ、配置する場所や配列方法などによって効果が変わりますが、Dr.ガウスのネックレスはネックレス全体に磁石が散りばめられた全周タイプで磁束密度もまずまず、配列にもこだわりを持ったバランスの良い仕上がりになっていると思います。
磁力とコリや血行改善の関連性については、磁場が装着部位の血管内内皮細胞に働きかけることにより「一酸化窒素(NO)=血管拡張物質」の産生を促進し血管を拡張→血液の流れが良くなりコリを解消すると加藤商会は考えているようです。
磁気ネックレスのメカニズムについてはいろいろな説がありますが、Dr.ガウスは「NO(一酸化窒素)説」を支持しているようですね。
遠赤外線を放射する北海道産天然シリカ鉱石を使用
Dr.ガウスネックレスには北海道産天然シリカ鉱石が配置されています。
天然シリカ鉱石は個性的な紋様が美しいだけでなく、分光放射率90%以上という高レベルの遠赤外線放射特性が非常に魅力的。
シリカ鉱石は日本各地で採掘できますが、その中でも北海道産のブラックシリカと呼ばれる天然物は高レベルの遠赤外線放射特性を持つ事で有名です。
遠赤外線は体の表面に当たった瞬間に全て吸収されてしまうため体の内部を直接温めることはできません。しかし、人間の体の約70%を占める水分にアプローチする事で血管の拡張や血液循環の促進、新陳代謝の向上などが期待できるといわれています。
体を温める効果については最高温度を上げるということではなく最低温度を上げて冷えを軽減するという捉え方をしてもらえれば分かりやすいと思います。
自社内でハンドメイド製造=高品質
Dr.ガウスの磁気ネックレスは山梨県内にある自社内で1本1本ハンドメイドで丁寧に製造されています。
長年ジュエリーを製造してきた会社だけあって製品の品質の高さは折り紙付き。
僕は現在Dr.ガウスのスタンダードグレードを着用しているのですが、初めて製品を手に取った時には良い仕事をしているなと感動しました。
値段は定番商品で一番お手頃なスタンダードグレードでも20000円以上と安価ではないけれど、それだけの価値がある高品質な磁気ネックレスだと思います。
あとは「どんなシーンでも使える磁気ネックレスを作りたい」という想いから製品を企画・製造したというだけあって、日常使いからスポーツシーンまで幅広いジャンルの服装に合わせられるデザインも大きなプラスポイントですね。
金属アレルギーへの配慮
Dr.ガウスの、特にスタンダードグレードは金属アレルギーに配慮された仕様になっています。
具体的にはアレルギーを起こしやすい金属をできるだけ使わずネックレスの粒には天然石やサージカルステンレスを採用し、ワイヤーには耐腐食性に優れ不動態皮膜を形成しやすいTi-Ni形状記憶合金を採用しています。
個人的な考えとして、磁気ネックレスは毎日長時間着用するものなので安全性を担保する金属アレルギーへの配慮は非常に重要だと思っています。
Dr.ガウスの磁気ネックレスはアレルギーを起こす金属が全く使われていないわけではないので危険性が0ではありませんが、比較的安全性が高い素材が使われていると思います。
ちなみに僕はかなりの金属アレルギー持ちですが、Dr.ガウススタンダードグレードを着用してある程度時間が経っても今のところアレルギー反応は出ていません。
さまざまなジャンルの多くのアスリートが使用
サッカーや野球、バスケットボールなどさまざまなジャンルのアスリートがDr.ガウスの磁気ネックレスを着用しています。
現在のところ契約選手の中で一番有名なのはサッカー日本代表のシュミット・ダニエル選手。恵まれた体格と足元の技術の高さを兼ね備えた素晴らしいGKですね。
その他の契約選手では、阪神タイガースの熊谷敬宥選手や、トライアスロンの古山大選手なども有名です。
ただし、有名選手が着用している=素晴らしい製品ではなく、代表者や営業担当のコネクション、そしてお金によってたくさんの選手に着用して“もらっている”というメーカー・ブランドが多いのも事実。
個人的には、契約選手に払うお金も馬鹿にならないので量より質を重視すべきだと思います。
本当にDr.ガウスの製品を気に入り、長く使っていきたいと思っているそれなりの知名度がある選手やチームを、各ジャンルでセレクトし長く付き合っていくのがいいのではないでしょうか。
ファイテン=羽生結弦選手、丸佳浩選手、山田哲人選手のように、Dr.ガウス=○○選手とすぐに連想できるような契約選手をつくっていってもらいたいですね。
Dr.ガウスネックレスのバリエーション(種類)
最後にDr.ガウスシリーズのバリエーション(種類)について。
基本はスタンダードグレード、ミディアムグレード、ハイグレードの3種類です。
それぞれの違いはネックレスの粒の間に配置されている小さな金属ボールの素材。
スタンダードにはステンレスボール、ミディアムには10金デザインボール、ハイグレードにはK10WGデザインボールとK18WGデザインボールがそれぞれ採用されています。
ミディアムの10金デザインボールやハイグレードのK10WGデザインボールとK18WGデザインボールは割金に金属アレルギーを引き起こす可能性がある素材が含まれるので気になる人はスタンダードをおすすめします。
上記の3種類以外にも以下のようなモデルを販売しています。
※製品毎に使用素材やパーツ数が異なり、それによって磁気の力や遠赤外線効果にも差があります
- 天然鉱石パーツにガーネットやブラックルチルクォーツを採用したモデル
- サッカーJリーグチーム「ヴァンフォーレ甲府」とのコラボモデル
- プロ野球チーム「阪神タイガース」とのコラボモデル
- バーチャルシンガー「初音ミク」さんとのコラボモデル
それから、一部のモデルはネックレスの留め具(クラスプ)が2種類から選べます。
ひとつは一般的なネックレスの留め具に使われるカニカンタイプで、もうひとつは棒状の留め具を丸い輪っかに入れて留めるマンテル(トグルクラスプとも呼ばれる)タイプです。
カニカンクラスプの方は5cmの範囲内で長さを変えられるアジャスターチェーン付きなので、自分の好きな長さにある程度調整可能です。
マンテルタイプは長さ調整はできませんが、留め具を前にして留めるとペンダントップの付いたネックレスのような風合いで着用できます。
僕は昔からマンテルタイプのネックレスが好きなので現在はスタンダードグレードのマンテルタイプを着用していますが、シンプルさを追求する方ならおすすめはカニカンクラスプタイプです。
まとめ
長くなりましたが、以上が株式会社加藤商会が製造・販売している磁気ネックレスブランド「Dr.ガウス®(ドクターガウス)」の概要や効果、特徴、バリエーションです。
Dr.ガウスシリーズは永久磁石の力と天然シリカ鉱石の遠赤外線効果によってコリや血行不良にアプローチする管理医療機器の磁気ネックレス。
値段は決して安価ではありませんが、自社内で1本1本丁寧に作られているだけあって品質は非常に高く、日常使いからスポーツシーンまで幅広く使える汎用性の高いデザインは魅力的だと思います。
スタンダードグレードにおいては金属アレルギーにも配慮された仕様になっているのもプラスポイントですね。
実際手に取って使ってみてもクオリティの高さが随所に光る良い製品だと感じました。
この業界は良い物が絶対に売れるのではなく誰が売っているかや誰が着用しているかが売上に直結するような歪な部分がありますが、なかなか数字につながらなくても長く良い物を作り続けてもらいたいものです。