まだ6月初旬だというのに猛暑日が続きますね。
今年2021年の夏は太平洋高気圧とチベット高気圧が重なり合ってダブル高気圧になるらしく、最高気温が35度を超える猛暑日が続いたりフェーン現象が起こりやすい場所では40度を超える所も出るそうです。
今回はそんな猛暑日に役立つアイテム『クールリング』を紹介したいと思います。
冷感ネックレス『クールリング』
阪神タイガースの選手が着用していた黄色のネックレス
このアイテムを見つけたきっかけはプロ野球チーム・阪神タイガースの選手原口文仁選手です。
こういうサイトを運営しているので、いつものように野球観戦プラス選手たちの首元に注目していると、原口選手が見慣れない黄色のネックレスを着用していました。
長年スポーツネックレスや磁気ネックレスを販売してきた経験から、現在市場に出回っているほとんどの健康ネックレスのモデルは頭に入っている私ですがこのネックレスは全くの初見。
イエローカラーでトップはマグネット式、そしてループになにやら文字が見えるこのネックレス。文字を拡大してみると「COOL Ring ∞」と読み取れました。
コロナ禍の逆境をバネに作られたアイデア商品
その後はいつものように情報収集に入り、このネックレスが静岡県浜松市にある「有限会社 D・R・C(ディ・アール・シー)」という会社によって製造・販売されていることが分かりました。
会社の公式サイトを見ると、原口選手だけでなく同じ阪神タイガースの糸原健斗選手も愛用していること、そしてこのネックレスが特殊冷感ニットを採用する事により“気化熱”の原理で首元を冷やす効果があることも分かりました。
どうやらこのクールリングというネックレスは、コラントッテネックレスのように磁石の力で肩こりを改善する「磁気ネックレス」や、特殊技術を採用する事でパフォーマンス向上が期待できるファイテンネックレスやAXFネックレスのような「スポーツネックレス」ではなく体を冷やす「冷感ネックレス」という括りに入る商品のようです。
さらに公式サイトをくまなく見ていくと静岡県を放送対象地域としてるSBSテレビによる取材動画を発見。
この動画の情報と会社の中の人に直接聞いた話をまとめると、D・R・Cは自動車の部品(ヤマハなど)や応援に使うメガホンを製造している会社で、新型コロナウイルスの影響で甲子園が中止になり6割程度のシェアを持っていたメガホンも全く売れず売上ベースで600~700万程度の打撃をこうむったとの事。
この逆境をバネに作り出したのがアイデア商品クールリングです。
動画内では野球少年や保護者の方もクールリングを着用し効果を実感している旨の発言をしていました。中の人に聞いても100%とは言えないけれど購入してくれたお客さんのほとんどが効果を実感してくれているとのことです。
甲子園、阪神、野球少年と野球関連のワードが多いのは、この会社の社長である榎谷さんという方が元高校球児(浜松商業)で現在は全国でも有名な強豪チーム・浜松リトルの監督を務められているのが影響しているのでしょう。
面白そうな商品なのは間違いないし、新型コロナで大ダメージを負っていることが他人事とは思えなかったのでぜひ紹介してみたいと思ったのですが、実際使ってみないと説明もできないので早速購入してみることに。
プロ野球選手が着けているのはアスリートモデル
今回購入したのは一番人気のレギュラーサイズでカラーはブラック。
サイズやカラーは上の画像の通りですが、阪神の原口選手や糸原選手などが着けているのはアスリートモデルというもので、その他のモデルに比べて太さが2mm細い6mmタイプです。
D・R・Cの人曰く、通常モデルを着けた糸原選手からプレー中はもう少し細いほうが良いとアドバイスをもらい、それに合わせて作ったのがアスリートモデルとのこと。
肌に触れる面積が広かったり水分保持力が大きいほうが当然冷感効果は強いはずなので、効果第一なら通常の8mmのほうがおすすめだと思います
現状ネット通販は自社店舗(BASE)のみ
購入はネット通販で。担当の方と話をした感じでは柔軟性がありそうだったのでおそらく電話注文なども受け付けてくれると思います。
今のところネット通販に関しては、Amazonや楽天市場、ヤフーショッピングなどの大手ネットモールには出品しておらず、BASEというネットショップ開設サービスを使った自社店舗のみの運営となっています。
ネットショップ運営は今回が初めてとのことで、商品説明や購入方法等分かりにくい部分が多々ありますが一生懸命さは伝わってきますし、納期についても注文後すぐ発送してくれるなどきちんとしている印象を受けました。
商品はレターパックライトで到着しました。
クールリングの着脱方法と注意事項
パッケージの表裏は情報量の多さが目立ちます。伝えたいことがたくさんあるという感じですね (笑
布系のネックレスで着脱はトップ部分に内蔵されているマグネットで。
マグネットの磁力は一般的なマグネット着脱タイプのネックレスに比べるとやや弱めですね。横に強めの力がかかれば簡単に外れると思いますが、存在感のあるネックレスなので外れたら気付くでしょう。
ネックレスの芯になっている透明のチューブが特徴的です。水分保持を重視し中の材質にこだわっているようでこの部分に関しての技術は企業秘密とのことです。
使用上の注意ですが、3以降は一般的なネックレスと大差はありません。1と2はトップのマグネットに関わる注意ですね。永久磁石を使っているのでペースメーカーや電子機器などに影響を与える可能性を考慮しての注意です。
クールリングの使い方と効果
クールリングの使い方はネックレスを水で濡らして軽く絞るだけ。非常に簡単です。
これで約2時間の間マイナス7度の冷感効果が期待できるとのこと。
水で濡らしてから着けてみるとヒヤッとする冷たさをすぐに体感することができました。
その後、二日間クールリングを着けて30度を優に超える炎天下で野球をしてみたのですが、着け始めの冷たさは続かないものの濡れタオルを首にかけているような冷感は長時間持続しました。2時間とまではいかなくても1時間以上は確実に効果ありです。
乾いてきたなと思ったらまた水で濡らすだけで冷感効果が復活するし、当初予想していた通り良い商品だと思います。熱中症対策にも十分使えるのではないでしょうか。
クールリングの問題点は使用金属
ここまでがクールリングのプラスポイントです。
値段もお手軽な4000円程度で冷感効果も十分実感できました。
ただ、問題点がひとつ。使用している素材についてです。
ポリウレタン・ポリエステル・ポリエチレン・マグネット・合成ゴムあたりは特に問題なし。
あまり見慣れないシアノアクリレートというのは接着剤の一種です。金属と布素材の接続部に接着した跡のようなものが確認できるのでこの部分に使われているのかもしれません。
問題は使われている金属です。
メーカーさんに聞いたところジョイント部分にはステンレスが、布との接続部分は真鍮やニッケル(メッキ?)などが使われているとのこと。
ステンレスに関しては不動態皮膜を形成しやすく比較的金属アレルギーを起こしにくい素材ですが、それ以外の金属についてはアレルギーを起こしやすいので注意が必要です。
僕自身金属アレルギーなので二日間着けた結果、若干首元が赤くなり痒みが出てきました。
ニッケルなどにアレルギーがある人は長めのサイズを選んでネックレス前部の金属が直に肌に触れないようにするなどの対策をとったほうがよいかと思います。
昔と違って今の時代は金属アレルギーに敏感な人が多いので、チタンやSUS316Lといったアレルギーを起こしにくい素材を使用し安全性をアピールする磁気ネックレス・スポーツネックレスメーカーも増えてきました。
材料費や加工のしやすさなど、難しい部分はたくさんあると思いますが、安全安心を第一の商品作りをしてほしいと思います。
まとめ
以上が有限会社D・R・C製造の冷感ネックレス『クールリング』の概要です。
夏場は猛暑が当たり前の日本なので数多くの冷感アイテムがリリースされていますが、個人的にはこのクールリングはその中でシェアを獲得できる可能性のある商品だと思います。
学生時代屋外で部活をしていた人なら当然分かるあの地獄のような暑さ。昔の指導者はお堅い方が多く柔軟な考え方ができる人も少なかったので練習中に冷感アイテムなんてとんでもないという時代でした。
今は理解のある指導者も増え、練習中に紫外線対策のサングラスや熱中症対策の冷感アイテムを推奨する監督さんもたくさんいます。良い時代になりましたね。
クールリングはプレーの邪魔にもならないし、簡単に使えて多少なりとも首元を冷やせるので使う価値はあると思います。
スポーツをする人以外でも年配の方がクールリングを購入し散歩や農作業の時に使っているというケースも多いようです。
夏場の熱中症対策に簡単に使えて効果のある冷感アイテムを探している人は検討してみてください。使用金属にもこだわってもらえればなおさら良しですね。