『磁気ネックレス』とは「フェライト磁石」「サマコバ磁石」「ネオジム磁石」等の永久磁石を使用した健康ネックレスで、管理医療機器の商品においては「着用部位のコリや血行の改善」という効果・効能を謳う事を厚生労働省に認められています。
「なぜ磁気ネックレスが肩こりや血行を改善するのか」についてはまだ解明されていない部分が多く、万人に等しく効果があるわけではありませんが、ある調査会社が行ったアンケートでは肩こりに悩む人たちが試しているアイテムの中で第4位にランキングされていました(男性・女性ともに)。
これだけ多くの人が磁気ネックレスを使用しているという事は全く効果がないというのは考えにくく一定の効果があると考えた方が自然だと思います。
磁気ネックレスとの距離と効果の関連性
さて、磁気ネックレスを使用する上で注意しなければいけないのが「磁気ネックレスと肌との距離」です。
実は磁気ネックレスが効果を与える範囲は想像よりもずっと狭く、ネックレスと肌が離れてしまうと急激にパワーは弱まります。
上の画像は磁気ネックレスとクリップを近づけた写真です。少し見にくいと思いますが、これくらいの距離でもネックレスとクリップはくっつきません。
1cm以下に近づけてようやくネックレスとクリップがくっつきました。
「磁界の強さは距離の二乗に反比例する」と言われており、ネックレスとの距離が少し離れるだけで磁力は大幅に減少してしまうのです(1mm離れただけで40%程度減少するという報告も)。
ですので、磁気ネックレスを着用し、しっかりとした効果を得たいと思うならできるだけ肌と密着した状態で使用するようにしてください。
磁気ネックレスを製造・販売しているメーカーやブランドは数多くありますが、この「磁気ネックレスと肌との距離」について答えているところは意外と少ないです。
マグネループ・マグネネックは服の上からでも効果はありますか?
あります。ただし、コリのある部位から離れるほど磁力は弱くなり、服の上から装着する設計ではございません。
シャツなどのウエア類は肌着の上に着ても良いですか?
あまり厚手のものはお勧めできませんが、肌着やTシャツの上から着用していただいても結構です。
ピップのQ&Aはしっかり疑問に答える内容になっています。コラントッテはネックレスではありませんがウエア類も管理医療機器の磁気アイテムなので準用できるでしょう。
商品の効果に関わる重要な部分なので、その他のメーカーやブランドもしっかり明記する必要があると僕は思います。
どうしても肌に密着させられない場合はできるだけ薄手のもの(磁気を通しやすい素材)の上から着用するようにしましょう。
磁気の影響を受けやすいものとの安全な距離
腕時計(アナログのクォーツ時計や機械式時計など)や磁気カード、携帯電話等、磁気の影響を受けやすいものと磁気ネックレスを密着させた場合、故障やデータ破損の可能性があります。
特に時計に関しては磁気を帯びてしまうと「磁気抜き」が必要になるので非常に面倒。
磁気ネックレスのメーカーもそれぞれに「磁気ネックレスと磁気の影響を受けやすいものを近づけたり一緒に保管しないように」と注意を促しています。
ただ、具体的にどれくらい離せば安心なのかを記載しているメーカーはほとんどありません。
磁気の影響を受けないようにする為には、10cm以上離すようにしてください。
上でも説明したとおり、磁界の強さは距離の二乗に反比例するので非耐磁のものでも10cm以上離しておけば、磁気の影響はほとんど受けません。
ただし、これは直流の磁気ネックレスを始めとする磁気アイテムを想定しての事なので、全てに適用できるわけではありません。
まとめ
今回は、僕が健康ネックレスを販売していた時にお客さんによく聞かれた「磁気ネックレスとの距離と効果の関連性」「磁気の影響を受けやすいものとの安全な距離」の2点について書いてみました。
当時はメーカーさんに確認してもはっきりとした答えが返ってこなかったり、メーカーによって答えが違うかったりといろいろ苦労したものです。
ただ、これらは磁気ネックレスの効果に大きな影響があったり、持ち物の破損にもつながる事なので非常に重要な質問だと思い必死に調べた記憶があります。
- 磁気ネックレスを着用し、しっかりとした効果を得たいと思うならできるだけ肌と密着した状態で使用する事
- 磁気ネックレスと磁気の影響を受けやすいものは10cm以上離す事
以上の2点に気をつけて磁気ネックレスを使用してください。
磁気ネックレスは個人差の大きい健康アイテムなので、効果を感じる人もいれば全く感じない人もいますが、磁気が体まで届いてなければそれ以前の問題です。
効く効かないの前に正しい使い方をするようにしましょう。