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ゲルマニウムを使ったネックレスの効果について

スポーツネックレスや磁気ネックレスといった「健康ネックレス」に使われる素材は多種多様ですが、最近楽天市場やYahoo!ショッピングと並ぶ某巨大ショッピングサイトで販売されている中国製のネックレスやブレスレットによく使われているのが「ゲルマニウム」です。

商品説明を見ると「純度99.999%のゲルマニウムを採用」「血行促進・疲労回復・睡眠改善」「肩こり・腰痛の緩和」「凝りや痛みの改善」「静電気除去」「原因不明の体調不良の改善」等、素晴らしい効果があるように謳っています。

今回はゲルマニウムを使用した健康ネックレスについて触れてみたいと思います。

ゲルマニウムの人体への効果

ゲルマニウム

wikipedia:Germanium

ゲルマニウムは原子番号32の元素で炭素族の元素の一つです(元素記号はGe)

10年以上前は国内の健康関連メーカーも様々な商品にこのゲルマニウムを使用し、効果や効能をアピールしていました。

しかし、2009年に独立行政法人国民生活センターが「体に良いとうたうゲルマニウム使用のブレスレット」という商品テスト結果を公表した事でゲルマニウム関連アイテムは急速に下火に。

高純度のゲルマニウムを使用していることをうたい、「こりの緩和」や「血行の改善」など、健康に対する何らかの効果をイメージさせるアクセサリについて、国民から5年間で2,309件の相談が寄せられた事が調査を行った理由です。

国民生活センターに寄せられた相談内容は以下のとおり。

足のむくみが取れる、痩せると言われてゲルマニウムのブレスレットを購入したが細くならない。


「肩こりが改善した」「体のバランスが取れるので調子がよくなった」「歩けなかった人が歩けるようになった」等の体験談を聞き、ひどい肩こりが治れば良いと思ってゲルマニウムのブレスレットとネックレスを購入したが全く効果が感じられない。


マイナスイオンが出て筋肉の痛みを取ったりストレスを解消すると説明を受けて購入したが本当だろうか。


通信販売で腰痛などに効果があると広告されていたゲルマニウムブレスレットを購入したが効果がないので返品したい。


ステンレス製のベルトに9個のゲルマニウム粒が埋め込まれたブレスレットを通信販売で購入。ゲルマニウム純度99.999%で「身に付けるだけで体調を整える」と表示されているが不安。健康効果、金属純度が正しいか調べてほしい。

上記の相談を受けて国民生活センターが12銘柄のゲルマニウムブレスレットをセレクトし調査を行いました。

1.ゲルマニウム含有量
ベルト部分からはゲルマニウムは検出されず、12銘柄中8銘柄は黒色又は金属の粒部分にもゲルマニウムが微量しか含まれていなかった。うち1銘柄はゲルマニウムが検出されなかった。
2.ベルトの材質
5,000円未満のほとんどの銘柄はベルト部分の主成分が鉄であり、汗が付いたまま放置すると錆が発生してしまうものもあった。
3.接触皮膚炎の原因となる金属等の溶出
接触皮膚炎の発症頻度が高い金属の汗による溶出量を調べたところ、EUの指針値を超える量のニッケルが溶出する銘柄はなかった。
4.ゲルマニウムの効果等に関する表示調査
高純度のゲルマニウムを使用しているという表示で、ごくわずかな量しかゲルマニウムが含まれていない銘柄が8銘柄あった。8銘柄中6銘柄には、10名中8名以上のモニターがゲルマニウム含有量が多いと回答し、誤認を招くおそれがある表示・広告があった。
商品として効能・効果があると受け取れ、薬事法に抵触するおそれがあるインターネット上の広告がみられた。
全ての銘柄に、ゲルマニウムが健康に対する何らかの効果を示す旨の表示がみられたが、独立行政法人科学技術振興機構の科学技術文献データベースで検索したところ、科学的根拠を示す文献は確認できなかった。 

体に良いとうたうゲルマニウム使用のブレスレット|独立行政法人国民生活センター 

調査結果は以上のとおりで、最後に消費者へのアドバイスとして「ゲルマニウムブレスレットを購入する人は健康への効果を期待すべきではない」と締めくくっています。

詳細なテストデータを見ると多くの商品で非常に問題がある内容で、純度99.99%以上と商品説明に記載しているのにそれに全く届いていなかったり、医療機器の認証を受けていないにもかかわらず肩こりや血行の改善を謳ったり(薬機法違反)とやりたい放題でした。

⇒詳細資料(体に良いとうたうゲルマニウム使用のブレスレット)|PDF

この調査はブレスレットを対象にしていますが、“ゲルマニウムの健康への効果に根拠となる科学的データがない”という根本的な問題なのでネックレス等のアクセサリに対しても準用できるでしょう。

薬機法無視の中国製ネックレスやブレスレットに注意

国民生活センターはこの発表と同時に業界に以下の3つの要望を出しています。

  • ゲルマニウムのヒトに対する効果に関する表示について、明確な科学的根拠がなければ表示を取りやめるよう要望する。
  • インターネット上の広告について、薬事法に抵触するおそれがある表現がみられたため、改善を要望する。
  • ブレスレットは体に身に付けて使用する商品であることから、錆の生じにくい素材を使用するよう、要望する。

これによってこれまでのように根拠のない効果効能を表示できなくなり、ゲルマニウム使用をアピールした商品は減少しました。

しかし、冒頭で述べたように某巨大ショッピングサイトに中国系の業者が多数参入してきた事で再びゲルマニウムやヘマタイトを使用したネックレスやブレスレットが活発に販売されるようになっています。

さらに医療機器の認証を受けていないのに「血行促進・疲労回復・睡眠改善」「肩こり・腰痛の緩和」「凝りや痛みの改善」等、薬機法で規制されている人体に対する効果や効能を謳い、健康アクセサリに対する知識がない人を騙して販売しているのです。

薬機法とは?

正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」。
医薬品や医療機器、医薬部外品、化粧品以外の製品は、人若しくは動物に対して○○に効くや○○が治る等の効果効能を標榜してはいけないという法律。
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律-e-Gov

商品説明に記載している金属と違う安物の素材を使うケースもあるようなので金属アレルギーを起こす危険性も考えられます。

【金属アレルギーの人は必見!】スポーツ&磁気ネックレスの素材に注目
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業者によるレビュー不正や二重価格(定価からの値引率の大きさを強調し、消費者の購買意欲を刺激するようなもの)も横行しているので十分に注意してください。

中国製ネックレスやブレスレットに共通しているのは、ブランド名が小文字の英語、ゲルマニウムやヘマタイト、チタンを使用(虚偽のケースもあり)、商品説明や商品レビューの文章が不自然(外国人が書いているため)、値段が同レベルの商品と比較して安価等。

カートに入れるボタンの近くの「この商品は○○が販売し~」の○○が販売業者なので、その部分をクリックすると業者の住所や電話番号等の「特定商取引法に基づく表記」が確認できます。

住所や名前を見て中国系の業者であれば要注意。さらに最近は日本人の名前を無断で使っている場合もあるので電話番号が携帯番号だったり050から始まるIP電話の場合は注意しましょう(でたらめな電話番号を記載している論外の業者も存在します)

海外製(中国など)の健康ネックレス・ブレスレットに要注意
先日、NHKが放送している「クローズアップ現代+」で、ネット通販の闇である「やらせレビュー」について触れられていました。 日本人は自分で物の良し悪しを判断できない(判断する意識が低い)人種なので、嘘でも肯定的なレビューが…

まとめ

今回は人体への効果効能を謳うゲルマニウムを使用したネックレスやブレスレットについて触れてみました。

国内のメーカーは一度国民生活センターから強くお叱りを受けているので注意して販売していますが、中国の業者などは問題があれば姿を消してまた別の名前で同じような商品を販売するという手法を用いやりたい放題の状況です。

大手商品紹介サイト(キュレーションサイト)がそのような商品を「おすすめ人気ランキング〇選」「おすすめ〇選」といった形で紹介し、その記事をGoogleが検索の上位に表示している事も大きな問題です。

ゲルマニウムを使用した商品が悪いわけではありませんが、科学的根拠はないので人体への効果や効能を謳った薬機法違反の商品は買わないようにしましょう。

これはゲルマニウムだけでなく「ヘマタイト」や「テラヘルツ鉱石」なども同様です。

根拠はなくてもゲルマニウムは体に良いと考える人は多少高額でも使用している金属やゲルマニウムの質が高い国内製造のものがおすすめです。法律を守って真面目に販売している国内業者もたくさんいます。

某巨大ショッピングサイトもこのような法律違反の業者をいつまでのさばらせておくのでしょうか。行政も積極的に取り締まってほしいものです。

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