『コラントッテ(Colantotte)』は独自の磁石配列「N極S極交互配列」を採用したデザイン性の高い磁気ネックレスを製造・販売している1997年設立の医療機器製造メーカーです。
日本で磁気ネックレスを販売しているメーカーは数多くありますが、コラントッテはその中でもトップクラスの人気を誇っており、大枠の健康ネックレスの分野でも「ファイテン」と人気を二分する存在だと言えるでしょう。
近年行われた市場調査でも【セルフケアグッズ満足度】【肩・首のコリを改善したい人が欲しい】【アスリート着用率】の3部門で1位を獲得。コラントッテの磁気ネックレスは大手モールのランキングでも常に上位に位置している人気アイテムです。
2021年7月8日付けで東証マザーズ市場に新規上場も予定されており、健康ネックレス業界で今一番勢いのあるメーカーと言っても過言ではありません。
コラントッテ公式ストアが楽天とヤフーに出店
そのコラントッテが公式運営のストアを大手ショッピングモールの「楽天市場」と「ヤフーショッピング」に新規開店することになりました。
販売チャネルの多様化と偽物対策
メーカーの意図の全ては分かりかねますが、長年悩まされていた偽物(コピー品)対策や販売チャネルを広げることによる購入者の利便性アップ、以前から力を入れているブランディング戦略などを考慮しての出店ではないかと思います。
特に販売チャネルに関しては、これまで公式運営のネットショップは本店サイトだけだったので、楽天やヤフーのユーザーにとってはポイント面で購入を躊躇する人が多かったかもしれません。
今回楽天市場店とヤフーショッピング店を開店したことによって、それぞれのモールユーザーは購入時に楽天ポイントやPayPay残高などを貯められるのでコラントッテ以外の店舗でもフレキシブルに使うことができます。これは大きな利点ですね。
偽物対策に関しても公式運営ストアで購入したものは100%正規品なので、購入者は安心して買い物ができるでしょう。
販売チャネルの多様化や偽物対策という意味では今回のコラントッテの大手モール出店は購入者にとって良いこと尽くめだと思います。
これまでコラントッテの公式ストアが楽天市場やヤフーショッピングになかったから購入しなかったという人は是非それぞれのストアを利用してみてください。
※楽天市場店では7月1日から7月10日までポイント10倍プラス9900円以上で使える600円OFFクーポンを配っています。
小売店にとっては大きな痛手
さて、一般の購入者にとってはメリットばかりのコラントッテの大手モール出店ですが、これまでコラントッテアイテムを楽天市場やヤフーショッピングで販売していた小売店にとっては相当な痛手になることが予想されます。
ファイテンは一部の商品を除いて小売店が好きに値段を設定しているイメージがありますが、コラントッテに関しては正規取扱店は基本定価で販売しています。
大手モールで購入する際、コラントッテ公式ストアで購入しても他の小売店で購入しても値段が同じということになれば、一般購入者の多くは公式ストアで購入するのではないでしょうか。
磁気ネックレス関連の売上のほとんどが楽天市場やヤフーショッピングで販売しているコラントッテネックレスという小売店も多いので死活問題になるのは間違いないと思います。
小売店は割引やアフターフォローで差別化を
楽天市場やヤフーショッピングでコラントッテ商品をメインに販売している超人気店「ほぐしや本舗」(株式会社夢・八天)さんなどはかなり厳しい運営を余儀なくされそうです。これまで順調に運営していたメーカー認定店舗「コラントッテ認定店」もメーカー公式楽天市場店開店に伴って閉店しています。
認定店を任されコラントッテとコラボ商品をつくるくらいの間柄かつこれまでの販売実績を考慮すればさすがにノーフォローというわけではないと思いますが、自分がコラントッテの商品を大手モールで販売している小売店の立場なら吐き気を催してしまいそうです 笑
ただ、ほぐしや本舗さんは独自で商品に長期保証をつけたりとアフターフォローに非常に力を入れているお店なので今後も生き残っていけると思います。
僕はこれまでLUCEαを始め何点かのコラントッテアイテムをほぐしや本舗さんで購入させてもらいましたが、今後も破損が心配な商品などはほぐしや本舗さんを利用させてもらう予定です。
今後はどの小売店も公式ストアとの差別化を主眼に置いて、クーポンやポイントでの割引、アフターフォローなどに力を入れていく必要があるでしょう。
一般消費者は使い慣れた大手モールで安心の正規品を購入することができ、メーカーにとっては小売店に卸すよりも高い金額で直販でき利益率もアップと二者にとっては良いこと尽くめではありますが、なかなか三方よし(本来の意味とは違います)とはいかないものですね。
一コラントッテファンとしてはうれしいニュースでしたが、同時に商売の難しさを改めて感じました。