『アクアメタル研究会』とは2007年の4月、京都府立医科大学に健康ネックレス・ブレスレットメーカー大手のファイテン株式会社が寄付講座「予防健康医学講座」を開設したのをきっかけに発足された研究会です。
そのアクアメタル研究会のURLが変更されていたので、その事について少し書いてみたいと思います。
- アクアメタル研究会【旧URL】⇒http://www.aquametal.jp/
- アクアメタル研究会【新URL】⇒http://aquametal-report.com/
アクアメタル研究会には世界各国の大学の研究者が所属しており、ファイテンのネックレスに使われている素材「アクアチタン」にどのような作用が存在するのかを研究し、シンポジウムを開催したり研究論文を発表するなどの活動を行ってきました。
- 独自の加工を施したチタンが健康な高齢者の平衡感覚と歩行動作に及ぼす効果
Melissa J. Black, Adam A. Lucero, Philip W. Fink, Lee Stoner, Sarah P. Shultz, Sally D. Lark, David S Rowlands - 独自の加工を施したチタンが生体システムに及ぼす効果:健康と運動能力に対する影響
David S. Rowlands, Sarah P. Shultz, Takahiro Ogawa, Wataru Aoi and Martin Korte - 過酷なランニング後の下腿三頭筋の筋腱機能回復に対するマイクロチタン含浸テープの影響
Jonathan D Hughes, Philip W Fink, David F Graham and David S Rowlands - 顎関節症による疼痛に対する水溶性チタン含浸テープの効果:予備試験
Akira Nishiyama, Koji Kino, Kaori Tsukagoshi, Shoko Tobe and Natsuko Otomo - 過酷な坂道走に次ぐ運動の代謝コストに対するマイクロチタン処理全身衣の影響
David S. Rowlands, David F. Graham, Philip W. Fink, Daniel P. Wadsworth,Jonathan D. Hughes
健康ネックレスやブレスレット等の健康アイテムは科学的根拠のないものがほとんどで、様々な効果を謳っていても効果を証明する実験等を行っていないメーカーやブランドが大多数を占める中、研究会を通して積極的に効果を実証していくスタイルは消費者に商品への説得力を持たせる意味でも効果的でした。
僕も定期的にアクアメタル研究会のホームページを訪れ、新たな論文等が発表されていないかチェックしていたのですが、先日アクアメタル研究会のURL(http://www.aquametal.jp/)に飛ぶと以下のような画面に。
画像:お名前.com
いろいろと難しい話はパスして簡単に説明すると、アクアメタル研究会のHPのドメイン(住所のようなもの)が更新されなかったようで、そのドメイン(aquametal.jp)がオークションにかけられている状態になっていたのです。
追記
8/22現在、旧のURLでもアクアメタル研究会のホームページが表示されました。
オークションにて競られた結果、30,000円ほどで落札されていましたが、研究会の方で取り戻せたものと思われます。悪質なサイト運営者の手に渡らなくてよかったですね。
8/26に新URL(http://aquametal-report.com/)にアクセスしたところ旧URL(http://www.aquametal.jp/)にリダイレクトされたのでこれまで通り旧のURLでサイトを運営するようです。
※2020年10月時点で(http://aquametal-report.com/)はアクアメタル研究会と関係のない団体の手に渡っています。
ドメインというものは生命保険や損害保険のように年単位で更新しなければいけないものなので、うっかり更新時期を忘れてしまう場合があるんですよね。
もしかしたらホームページ担当の方が更新時期に気付かなかったのかもしれません。
僕はファイテンの公式ホームページに貼ってあるリンクからアクアメタル研究会に飛んだので最初は驚きました。ファイテンの担当者も研究会のドメインがオークションにかけられているのを知らなかったのでしょう。
アクアメタル研究会は解散してしまうのかなと少し心配していましたが、現在は新しいURL(http://aquametal-report.com/)でホームページを閲覧できるようになっていました。
最初はフェイクサイトの可能性も浮かんだのですが、ファイテン公式サイトからのリンクもこちらの新URLに変更されていたので、アクアメタル研究会の公式サイトで間違いないと思われます。
さて、ここで注意しなければいけないのは研究会の旧URL(http://www.aquametal.jp/)の扱い。
僕もそうでしたが、読者の方にファイテンの効果を説明する為に(ファイテンの論文はこちらからなどといった具合に)ブログやサイト内で旧アクアメタル研究会のURLのリンクを貼っている人はたくさんいると思います。
それらは全て新しい新URL(http://aquametal-report.com/)に変更する事をおすすめします。
現在旧ドメインはオークションにかけられていますが、それをファイテンやアクアメタル研究会が競り落としたのなら全く問題はありません。しかし、ファイテンや研究会と全く関係のない人間や団体が落とした場合、旧ドメインはどのようなサイトに変容するか分かりません。
ファイテンの商品を販売するアフィリエイトサイトなのかもしれないし、アダルトや違法サイトに旧ドメインが使用される事も十分考えられます。
そのようなサイトに自分のブログやサイトからリンクを送ると読者を不快な気持ちにさせるだけでなく大きな損害を与えてしまう可能性も十分考えられるのでしっかり対処しておくべきでしょう。
アクアメタル研究会のサイトは10年以上運営されており多くの人がリンクを貼っている状態なので、研究会やファイテンはもしURLが変更されたのならそれらの人々に周知するのが望ましいと個人的に思います。ファイテン公式ページのお知らせからも研究会の旧URLにたくさんリンクが貼られていますし。
アクアメタル研究会のURLを自分のブログやサイトに記載もしくはリンクしている人は今後の動向に十分注意してくださいね。